「UGC」って最近よく聞くけど、実際どんなものなの? マーケティングでどう活用すればいいの? |
そんな疑問をお持ちのあなたへ。
UGCとは、User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略で、ユーザーが作成したコンテンツのことです。
例えば、
・商品レビュー ・口コミ ・SNS投稿 ・ブログ記事 ・YouTube動画 |
などがUGCに該当します。
UGCは、企業が作成したコンテンツよりも信頼性が高く、顧客の購買意欲を高める効果があると言われています。
そのため、近年、UGCをマーケティングに活用する企業が増えています。
そこで今回はUGCの基本的な知識から、マーケティングへの活用方法、成功事例まで徹底解説します!
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UGCとは?
UGCの基本
UGCとは、「User Generated Content」の略で、日本語では「ユーザー生成コンテンツ」と呼ばれています。
つまり、企業ではなく、一般のユーザーによって作成されたコンテンツのことです。
UGCは、2005年頃からWeb2.0の普及と共に注目されるようになりました。
ブログやSNSの登場により、誰もが簡単に情報発信できるようになり、ユーザーが作成したコンテンツが、企業が発信する情報よりも信頼性が高いとされるようになったのです。
UGCには、以下のような特徴があります。
・ユーザー視点: 企業目線ではなく、ユーザー目線で作成されているため、共感を得やすい ・多様性: 形式や内容が多様で、様々な情報が含まれている ・リアルタイム性: 最新の情報やトレンドを反映している ・拡散性: ソーシャルメディアで拡散されやすい |
なぜ注目されているの?
近年、UGCがマーケティングにおいて注目されている理由は、消費者の行動変化と口コミの影響力が挙げられます。
インターネットやスマートフォンの普及により、消費者は商品やサービスを購入する前に、
WebサイトやSNSで情報収集を行うようになりました。
その際、企業が発信する情報だけでなく、他のユーザーの口コミやレビューを参考にする傾向が強まったのです。
SNSでの情報拡散により、UGCの影響力は年々さらに拡大しています。
UGCとよく似た言葉、IGC・CGMとの違い
UGCと似た言葉にIGCとCGMというものがあり、以下のような違いがあります。
UGC: ユーザーが自発的に作成したコンテンツ全般 IGC: 企業の依頼で、インフルエンサーが作成したコンテンツ CGM: 消費者が自発的にレビューや評価を行うことで形成されるコンテンツ |
それぞれについて詳しくみていきましょう。
IGCとは?
IGCとは、「Influencer Generated Content」の略で、日本語では「インフルエンサー生成コンテンツ」と呼ばれています。
インフルエンサーとは、SNSなどで多くのフォロワーを持ち、情報発信力のある人物のことです。
インフルエンサーが投稿するコンテンツは、多くのユーザーに影響力を与えるため、企業はマーケティングに活用しようと試みています。
IGCは、インフルエンサーが商品やサービスについて紹介するコンテンツです。
ただし、UGCとは異なり、多くの場合は企業側からの依頼で制作されています。
インフルエンサーマーケティングでは、企業がインフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらう代わりに、報酬を支払うという契約を結ぶことが一般的です。
CGMとは?
CGMとは、「Consumer Generated Media」の略で、日本語では「消費者生成メディア」と呼ばれています。
Q&Aサイト、レビューサイト、レシピ投稿サイト、掲示板サイトなど、様々な種類のCGMが存在します。
CGMは、UGCに含まれる一要素で、消費者ユーザーに着目した呼び方となります。
UGCの具体例
UGCには、様々な種類があります。ここでは、代表的なUGCの例をいくつか紹介します。
レビュー
ECサイトやレビューサイトなどに掲載される、商品やサービスに対する評価や感想です。
購入を検討しているユーザーは、他のユーザーのレビューを参考にします。
口コミ
SNSやブログ、掲示板などに書き込まれる、商品やサービスに関する意見や情報です。
個人の体験に基づいた情報であるため、信頼性が高いとされています。
SNS投稿
X、Instagram、FacebookなどのSNSに投稿される、テキスト、画像、動画などのコンテンツです。
ユーザーが商品やサービスについて発信した情報が、他のユーザーに拡散されることで、巨大な口コミ効果を生み出す可能性があります。
YouTube動画
YouTubeに投稿される、商品レビュー動画、使い方解説動画、体験談動画などです。
動画は、視覚的に分かりやすく、情報が伝わりやすいというメリットがあります。
ブログ記事
個人が運営するブログに掲載される、商品やサービスのレビュー記事、体験談、比較記事などです。
ブログ記事は、詳細な情報や個人的な意見を掲載できるため、ユーザーにとって有益な情報源となります。
Q&Aサイトの回答
Yahoo!知恵袋やOKWAVEなどのQ&Aサイトに投稿される、質問に対する回答です。
ユーザーが抱える疑問や悩みに対する回答は、他のユーザーにとっても役立つ情報となります。
掲示板への書き込み
2ちゃんねるなどの掲示板に書き込まれる、商品やサービスに関する情報や意見です。
掲示板は、匿名で意見交換できる場であるため、率直な意見を収集することができます。
UGCをマーケティングに活用するメリット
UGCは、マーケティングにおいて以下のメリットをもたらします。
・コスト削減 ・ECサイトのコンバージョン率向上 ・新規顧客の獲得 ・ブランド認知度の向上 ・顧客エンゲージメントの向上 |
それぞれについて詳しくみていきましょう。
UGCはコスト削減に繋がる!
UGCは、ユーザーが自発的に作成したコンテンツであるため、企業はコンテンツ制作費用を大幅に削減することができます。
従来、企業がコンテンツを作成する場合、企画、制作、配信など、様々な工程で費用が発生していました。
しかし、UGCを活用することで、これらの費用を抑え、限られた予算を他のマーケティング活動に投資することができます。
例えば、ある化粧品会社が新商品を発売する際に、ユーザーに商品レビューを依頼し、そのレビューをWebサイトやSNSで紹介するとします。
この場合、企業はレビュー記事の作成費用を負担する必要がなく、ユーザーが作成したコンテンツをそのまま活用することができます。
ECサイトのコンバージョン率が向上する!
ECサイトにおいて、UGCはコンバージョン率(CVR)向上に貢献します。
ユーザーが生成したコンテンツは、消費者にとって信頼性が高く、購買の意思決定を後押しする要因となります。
特に商品レビューや使用感を伝える写真や動画は、他の消費者にとって貴重な情報源となり、購買意欲を高める効果があります。
ECサイトでのCVRが向上すれば、売上増加に繋がり、企業の収益拡大に貢献します。
新規顧客を獲得できる!
UGCは、新規顧客獲得にも役立ちます。
前述のとおり消費者は、企業の広告よりも、他の消費者の口コミやレビューを信頼する傾向があります。
そのため、UGCは、特に新規顧客に対して、企業の広告よりも効果的に信頼を築くことができます。
ユーザーが自らの体験を共有することで、他の消費者に対して製品やサービスの魅力を伝え、新たな顧客を引き寄せることができます。
ブランド認知度を向上できる!
UGCを活用することで、ブランドの認知度を向上させることができます。
消費者が自発的に生成したコンテンツは企業の公式情報とは異なり、より親しみやすく、信頼性が高いとされています。
これにより、UGCはブランドの認知度を高める強力なツールとなり、消費者の購買決定に大きな影響を与えます。
特にSNSでの拡散力を活用することで、短期間で広範囲にブランドのメッセージを届けることが可能です。
UGCは顧客エンゲージメントを高める!
UGCは、消費者とのエンゲージメントを高める効果があります。
ユーザーが自発的にコンテンツを作成・共有することで、企業と顧客の間だけでなく、顧客同士のコミュニケーションが生まれます。
これにより、ブランドへの親近感や愛着が高まり、顧客ロイヤリティの向上に繋がります。
UGCをマーケティングに活用する方法
UGCをマーケティングに活用する具体的な方法は主に以下の4つとなります。
・SNSで活用する ・広告クリエイティブに活用する ・ECサイトで活用する ・コミュニケーションの促進に活用する |
UGCをSNSで活用
企業は、SNS上でユーザーが投稿したUGCを、自社の公式アカウントでリポストしたり、シェアしたりすることで、顧客とのコミュニケーションを促進することができます。
また、ハッシュタグキャンペーンを実施することで、ユーザーにUGCを投稿する機会を提供し、ブランド認知度の向上や顧客とのエンゲージメント強化を図ることができます。
例えば、ある飲料メーカーが、新商品の発売に合わせて、
「#〇〇(商品名)のある生活」
といったハッシュタグキャンペーンを実施し、ユーザーに商品の写真をSNSに投稿してもらうとします。
ユーザーがハッシュタグを付けて投稿した写真は、他のユーザーにも見られる可能性が高く、口コミ効果によって商品認知度が向上します。
また、企業がユーザーの投稿をリポストすることで、ユーザーに特別感を与え、ブランドへの愛着を高めることができます。
UGCを広告クリエイティブに活用
UGCは、広告クリエイティブにも活用することができます。
ユーザーが作成した写真や動画を広告に掲載することで、親近感や信頼感を与えることができます。
例えば旅行会社がユーザーが旅行先で撮影した写真や動画を広告に活用することで、旅行先の魅力を効果的に伝えることができます。
ただし活用の際には投稿者の許可が必要となります。
「あなたの写真が広告ポスターに使われるかも!」といったようなキャンペーンで投稿をつのるのが最も一般的な方法でしょう。
UGCをECサイトで活用
ECサイトでは、UGCを商品ページに掲載することで、顧客の購買意欲を高めることができます。
例えば、
・顧客が投稿した商品レビュー ・顧客が商品を使用している様子を撮影した写真や動画 |
などを掲載することで、商品の魅力を効果的に伝えることができます。
他のユーザーが商品をどのように評価しているのか、どのように使用しているのかを知ることで、購入を検討しているユーザーの不安を解消し、購買を後押しすることができます。
UGCを活用してコミュニケーションを活性化
UGCは、消費者とのコミュニケーションを活性化させる起点となります。
UGCを活用したキャンペーンやイベントを開催することで、消費者との双方向のコミュニケーションを促進し、ブランドへのロイヤルティを高めることが可能です。
UGCを獲得する方法
そもそも口コミが発生しなければマーケティングに活用することはできません。
UGCを獲得する主な方法は以下のとおりです。
・SNSキャンペーン ・UGCに対してインセンティブを設定する ・インフルエンサーを起用する ・顧客との積極的なコミュニケーションを図る |
SNSキャンペーンを開催する
SNSキャンペーンは、UGCを効果的に獲得するための強力な手段です。
特にハッシュタグキャンペーンは、ユーザーが自発的にコンテンツを投稿する動機を与えます。
企業は独自のハッシュタグを設定し、ユーザーにそのハッシュタグを使って投稿を促すことで、ブランドに関連するUGCを集めることができます。
UGCに対してインセンティブを設定する
インセンティブ制度は、ユーザーにUGCを投稿してもらうための効果的な方法です。
企業は投稿者に対してプレゼントや特典を提供することで、UGCの生成を促進します。
例えば、
・商品レビューを投稿してくれた人に、割引クーポンをプレゼントする ・写真投稿キャンペーンで優秀作品に選ばれた人に、商品をプレゼントする |
といったインセンティブを設定することで、ユーザーの投稿意欲を高めることができます。
インフルエンサーを起用する
インフルエンサーの起用は、短期間でUGCを広範囲にリーチさせるための効果的な手法です。
企業は影響力のあるインフルエンサーに報酬を支払い、UGCを投稿してもらうことで、フォロワー層を通じてブランドの認知度を高めることができます。
インフルエンサーの信頼性と影響力を活用することで、UGCの拡散力を最大化し、新たな顧客層へのアプローチが可能になります。
顧客との積極的なコミュニケーションを図る
コミュニケーションを促進することは、UGCを生成するための重要な要素です。
SNSでの返信やコメントを通じて、ユーザーとのコミュニケーションを図ることで、UGCの生成を促進することができます。
企業はユーザーの投稿に対して積極的に反応し、フィードバックを提供することで、ユーザーとの関係を強化し、UGCの投稿を促すことができます。
これにより、ブランドへの信頼感が高まり、UGCの質と量が向上します。
UGCを活用したマーケティングの成功事例
UGCをマーケティングに活用することで、企業は様々なメリットを得ることができます。
ここでは、UGCを活用して成功を収めた企業の事例を紹介します。
Francfrancの事例
Francfrancは、UGCを巧みに活用することで、ブランド認知度を大幅に向上させました。
SNSを通じて消費者が自社製品を使用した写真やレビューを投稿することを促し、その結果、1億を超えるUGCが生成されました。
Teslaの事例
Teslaは広告費をかけずUGCを活用して圧倒的なブランド認知を獲得した企業の一例です。
Teslaのオーナーたちは自発的にSNSで車の性能やデザインについての投稿を行い、そのリアルな体験談が他の消費者に強い影響を与えました。
これにより、Teslaは広告に頼らずとも、消費者の間で自然に話題となり、ブランドの認知度を高めることに成功しました。
Starbucksの事例
Starbucksは、毎年恒例の#RedCupContestというハッシュタグキャンペーンを通じて、ユーザーからの投稿を促進し、ブランドのエンゲージメントを高めています。
このキャンペーンでは消費者が自分の創造的な写真を投稿することを促し、優れた投稿には賞品が贈られました。
GoProの事例
GoProはユーザーがGoProで撮影したアクション映像をSNSでシェアすることを促すことで、製品の魅力を広め、ブランドのファンを増やしました。
ユーザーが生成した高品質な映像は、GoProのブランドイメージを向上させ、売上増加に大きく貢献しました。
Coca-Colaの事例
Coca-Colaは「Share a Coke」キャンペーンで、消費者が自分の名前が入ったボトルをSNSに投稿する企画を実施しました。
このキャンペーンは、世界中で大きな話題となり、Coca-Colaのブランド認知度を向上させることに成功しました。
UGCをマーケティングに活用する際の注意点
UGCは、マーケティングにおいて強力なツールとなりますが、活用する際にはいくつかの注意点があります。
著作権・肖像権の確認
UGCは、ユーザーが作成したコンテンツであるため、著作権は投稿者に帰属します。
企業がUGCをマーケティングに活用する場合は、必ず投稿者から使用許可を得る必要があります。無断でUGCを使用すると、著作権侵害となり、法的な問題に発展する可能性があります。
また、UGCに人物が写っている場合は、肖像権にも配慮する必要があります。肖像権とは、個人が自分の姿や画像を独占的に利用できる権利です。無断で人物が写ったUGCを使用すると、肖像権侵害となる可能性があります。
UGCを使用する際は、投稿者に連絡を取り、使用許可を得るようにしましょう。
その際、使用目的や使用範囲などを明確に伝え、書面で許可を得るのが理想的です。
ネガティブなUGCへの対応
UGCには、ポジティブな意見だけでなく、ネガティブな意見も含まれます。
ネガティブなUGCが発生した場合、企業は迅速かつ適切に対応する必要があります。
ネガティブな意見を無視したり、削除したりするのではなく、真摯に向き合い、改善に繋げることが重要です。
顧客の声に耳を傾け、真摯な対応をすることで、ブランドへの信頼を維持し、顧客満足度を向上させることができます。
ステルスマーケティングに注意
インフルエンサーにUGCを依頼する場合は、ステルスマーケティングにならないよう注意が必要です。
ステルスマーケティングとは、広告であることを隠して、口コミのように装って宣伝を行うことです。
ステルスマーケティングは、景品表示法で禁止されており、発覚した場合、企業の信頼を失墜させる可能性があります。
インフルエンサーにUGCを依頼する際は、広告であることを明確に表示する必要があります。
薬機法の遵守
医療や美容関連のUGCを活用する際には、薬機法に抵触しないよう注意が必要です。
薬機法は、医薬品や化粧品の広告に関する規制を定めており、虚偽や誇大広告を禁止しています。
UGCを利用する際には、薬機法の内容を理解し、適切な表現を使用する必要があります。
情報の正確性
UGCは、必ずしも正確な情報とは限りません。活用する際には、情報の正確性を確認することが重要です。
誤った情報や偏った意見を拡散してしまうと、消費者を誤解させたり、ブランドイメージを損なう可能性があります。
UGCの内容を精査し、事実確認を行うなどして、正確な情報を提供するよう努めましょう。
まとめ
今回はUGC(ユーザー生成コンテンツ)について、その概要やマーケティングへの活用方法を解説させていただきました!
UGCは、ユーザーが自発的に作成したコンテンツであり、企業にとっては顧客の声を理解し、信頼関係を築くための貴重な情報源です。
UGCには、レビュー、口コミ、SNS投稿、ブログ記事など、様々な種類があります。
これをマーケティングに活用することで、
・コスト削減 ・コンバージョン率向上 ・新規顧客獲得 ・ブランド認知度向上 ・顧客エンゲージメント向上 |
といった効果が期待できます。
UGCを獲得するためには、SNSキャンペーン、インセンティブ、インフルエンサーの活用、顧客との積極的なコミュニケーションなどが有効です。
Francfranc、Tesla、Starbucks、GoPro、Coca-Colaなど、多くの企業がUGCを効果的に活用し、マーケティングで成功を収めています。
UGCは、顧客とのエンゲージメントを高め、ブランドロイヤリティを向上させるための重要なツールです。
積極的にUGCを活用し、顧客との絆を深め、ビジネスの成長に繋げましょう!
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