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マーケティング分析

マーケティング分析のフレームワーク一覧!

マーケティング担当者にとって、分析力は必須のスキルです。

Webサイトのアクセス状況、顧客の属性、顧客の行動、マーケティング施策の効果など、分析すべきデータは多岐に渡ります。

しかし、多くのマーケターが、

どのデータをどのように分析すればいいのかわからない…

分析結果をどのようにマーケティング戦略に活かせばいいのかわからない…

といった悩みを抱えています。

そんな悩みを解決するのが、フレームワークです。

フレームワークとは、思考の枠組みとなるもので、分析の視点を整理したり、漏れや重複を防いだり、論理的に考えを深めたりするのに役立ちます。

また、フレームワークはマーケティング戦略を立案する際にも役立ちます。

市場や競合、顧客を分析するためのフレームワーク、顧客の購買行動を分析するためのフレームワークなど、様々なフレームワークがあります。

これらを活用することで、より効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

そこで今回はマーケティング分析で役立つフレームワークを、目的別にわかりやすく紹介します。

それぞれのフレームワークの特徴や使い方を理解し、マーケティング分析に役立てましょう!

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ページコンテンツ

マーケティング分析って、そもそも何?

簡単に言うと、マーケティング分析とは、

「マーケティング活動の効果を高めるために行う、データの収集と分析

のことです。

分析をするメリット

マーケティング活動において、分析は欠かせないプロセスです。

データを分析することで、現状を把握し、課題を発見し、改善策を立案することができます。

では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

顧客理解ができる

顧客の属性や行動、ニーズを深く理解することは、マーケティング活動の基礎となります。

顧客を理解することで、顧客に響くメッセージやコンテンツを作成し、適切なチャネルで配信することができます。

例えば、顧客の年齢層や性別、興味関心などを分析することで、ターゲットに合わせた広告配信やコンテンツ作成を行うことができます。

また、顧客の購買履歴やWebサイト上での行動履歴などを分析することで、顧客のニーズを把握し、商品開発やサービス改善に活かすことができます。

顧客理解を深めることで、顧客満足度を高め長期的な関係を築くこともできるでしょう。

意思決定ができる

データに基づいた客観的な意思決定を行うことは、マーケティング活動を成功させる上で不可欠です。

勘や経験に頼った主観的な判断ではなく、データに基づいた客観的な判断を行うことで、より効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

例えば、新製品を開発する場合、市場調査や顧客分析のデータに基づいて、顧客のニーズに合致した製品を開発することができます。

また、広告出稿を行う場合、過去のデータや競合分析などを基づいて、最適な広告媒体やターゲット層を選択することができます。

マーケティングの効率化

無駄なコストを削減し、マーケティング活動を効率化することは、企業にとって重要な課題です。

マーケティング分析を行うことで、どの施策に費用をかけるべきかどの施策を改善すべきかを判断することができます。

例えば、費用対効果の低い広告キャンペーンは中止し、費用対効果の高いキャンペーンに予算を集中投下することで、広告費の効率化を図ることができます。

また、Webサイトのアクセス状況を分析することで、ユーザーが離脱しやすいページを特定し、改善することで、Webサイト全体の効率性を高めることができます。

競争力を強化できる

競合との差別化を図り、競争力を強化することは、企業の成長に不可欠です。

マーケティング分析を行うことで、競合の強みや弱みを把握し、自社の強みを活かした戦略を立てることができます。

例えば、競合分析を行うことで、競合がどのようなマーケティング施策を行っているのか、どのような顧客をターゲットにしているのかを把握することができます。

これらの情報を基に、自社の差別化ポイントを明確にし、顧客に選ばれるような商品やサービスを提供することで、競争力を強化することができます。

リスクを軽減できる

マーケティング活動には、様々なリスクが伴います。

例えば、新製品が市場に受け入れられないリスク、広告キャンペーンが失敗するリスク、競合に顧客を奪われるリスクなどがあります。

マーケティング分析を行うことで、これらのリスクを事前に予測し、対応することで、リスクを軽減することができます。

例えば、新製品を発売する前に、市場調査や顧客分析を行うことで、顧客のニーズに合致した製品を開発し、市場に受け入れられる可能性を高めることができます。

また、競合分析を行うことで、競合の動向を把握し、競合に先手を打ったマーケティング戦略を立てることができます。

分析しないとどうなる?

データ分析に基づかないマーケティング活動は、まるで暗闇の中を手探りで進むようなものです。

勘や経験だけに頼っていても、時代の変化や顧客のニーズを的確に捉えることは難しく、非効率なマーケティングに陥ってしまう可能性があります。

ここでは、マーケティング分析を行わないことによって起こりうる問題点について解説します。

非効率なマーケティング

データ分析を行わずにマーケティング活動を行う場合、勘や経験に頼った非効率な活動になってしまう可能性があります。

例えば、過去の経験から「この商品は30代女性に売れるだろう」と仮定してマーケティング戦略を立てたとします。しかし、実際には40代男性からの需要が高かった、というような状況も起こり得ます。

データ分析を行っていれば、顧客の属性や購買行動を把握し、より的確なターゲティングを行うことができます。

勘や経験だけに頼ったマーケティングは、無駄なコストや時間を発生させ、非効率な活動に繋がる可能性があります。

効果の低い施策

マーケティング分析を行わないと、効果の低い施策に時間や費用を無駄にしてしまう可能性があります。

例えば、効果の低い広告を配信し続けていても、費用対効果は悪化するばかりです。

データ分析を行うことで、どの広告が効果的なのかどのキーワードで検索されているのか、どのページからのコンバージョンが多いのかなどを把握することができます。

これらの情報を基に、広告の内容やターゲティングを改善することで、費用対効果を高めることができます。

機会損失の可能性

市場や顧客は常に変化しています。

データ分析を行わないと、これらの変化に対応できず、機会損失に繋がる可能性があります。

例えば、ある商品がSNSで話題になっているにも関わらず、その情報に気づかなければ、売上増加の機会を逃してしまうかもしれません。

データ分析を行うことで、市場のトレンドや顧客のニーズの変化をいち早く察知し、対応することができます。

競争力の低下

現代社会において、データ分析は競争力を維持するために不可欠な要素となっています。

競合他社がデータ分析を活用してマーケティング戦略を最適化している中、自社だけがデータ分析を行わなければ、競争力を低下させてしまう可能性があります。

データ分析を行うことで、競合との差別化を図り、顧客に選ばれる商品やサービスを提供することで、競争力を強化することができます。

このように、マーケティング分析を行わないことには、様々なリスクが伴います。

データ分析は、マーケティング活動を成功させるための重要な要素です。

データ分析を積極的に活用することで、効率的なマーケティング活動を行い、競争力を強化し、ビジネスの成長を促進することができます。

マーケティングで分析するべき内容

マーケティング分析では、様々なデータを集めて分析することで、現状を把握し、課題や改善点を見つけることができます。

分析対象となるデータは多岐に渡りますが、大きく分けて以下の3つの項目が挙げられます。

市場のトレンド

市場のトレンドを分析することで、市場の変化を把握し、将来の予測を行うことができます。

例えば、市場規模や成長率を分析することで、市場が拡大しているのか、縮小しているのかを把握することができます。

また、競合状況を分析することで、競合他社の動向や市場シェアを把握することができます。

これらの情報を基に、新規事業の展開や既存事業の改善、マーケティング戦略の見直しなどを行うことができます。

これらのデータを分析することで、Webサイトやマーケティング施策の改善点を発見することができます。

自社の状況

自社の状況を分析することも、マーケティング戦略において重要です。

自社の強みや弱み、競争優位性などを把握することで、効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

顧客の行動

顧客の行動を分析することで、顧客の購買パターンなどを把握することができます。

例えば、顧客の購買履歴を分析することで、どのような商品が人気なのか、どのような顧客がどのような商品を購入しているのかを把握することができます。

また、Webサイト上での行動履歴を分析することで、顧客がどのようなページを閲覧しているのか、どのページで離脱しているのかを把握することができます。

これらの情報を基に、Webサイトの改善やマーケティング施策の最適化を行うことができます。

思考のためのフレームワーク

ここでは、マーケティング分析でよく用いられる思考のためのフレームワークを4つご紹介します。

ロジックツリー手法

物事を細分化して理解

ロジックツリーは、物事を要素に分解し、ツリー状に構造化していくことで、問題の原因や解決策を明確にするためのフレームワークです。

複雑な問題を、より小さな要素に分解していくことで、問題の全体像を把握しやすくなります。

また、要素間の関係性を可視化することで、問題の原因を特定しやすくなるというメリットもあります。

ロジックツリーは、問題解決だけでなく、アイデア発想や企画立案など、様々な場面で活用することができます。

ピラミッドストラクチャー

相手に伝えたいことを整理

ピラミッドストラクチャーは、結論を頂点として、その結論を支える根拠を階層的に構造化していくフレームワークです。

結論を明確に示し、それを支える根拠を論理的に積み重ねていくことで、説得力のあるプレゼン資料やレポートを作成することができます。

また、情報を整理することで、相手に伝えたいことをわかりやすく説明することができます。

ピラミッドストラクチャーは、プレゼン資料やレポート作成だけでなく、文章作成やスピーチなど、様々な場面で活用することができます。

MECE手法

情報の抜け漏れや重複を防ぐ

MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)は、情報を重複なく、漏れなく分類するためのフレームワークです。

MECEを意識することで、情報を整理し、抜け漏れや重複を防ぐことができます。

例えば、顧客をセグメント分けする場合、年齢、性別、居住地などの属性で分類することが考えられます。しかし、これらの属性だけで分類すると、重複や抜け漏れが発生する可能性があります。

MECEを意識することで、顧客をより正確に分類し、効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

5回のWHY

問題の原因を追求する

5回のWHYは、「なぜ?」を5回繰り返すことで、問題の真の原因を突き止めるためのフレームワークです。

問題が発生した際に、表面的な原因だけでなく、その根本原因を探ることで、再発防止に繋げることができます。

例えば、Webサイトのアクセス数が減少したという問題が発生した場合、「なぜアクセス数が減少したのか?」「なぜその原因が発生したのか?」と「なぜ?」を繰り返すことで、真の原因を突き止めることができます。

5回のWHYは、問題解決だけでなく、顧客のニーズを深掘りしたり、アイデアを創出したりする際にも役立ちます。

これらのフレームワークを活用することで、マーケティング分析をより効率的に進め、質の高い分析結果を得ることができます。

市場・自社を分析するフレームワーク

マーケティング戦略を立案する上で、市場、自社、顧客を分析することは非常に重要です。

これらの分析を行うことで、市場における自社の立ち位置や顧客のニーズ、競合との差別化ポイントなどを把握することができます。

分析結果を基に、効果的なマーケティング戦略を立案し、目標達成を目指しましょう。

ここでは、市場・自社・顧客を分析するためのフレームワークをいくつか紹介します。

4P分析

マーケティング戦略を多角的にチェック!

4P分析は、Product(製品)Price(価格)Place(流通)Promotion(プロモーション)の4つの視点からマーケティング戦略を分析するフレームワークです。

製品: 顧客のニーズを満たす製品を開発・提供し、顧客に選ばれる製品にするためには、どのような機能やデザイン、品質が必要なのかを分析します。

価格: 顧客が納得できる価格を設定し、収益を確保するためには、どのような価格設定が適切なのか、競合との価格差をどのように設定するのかを分析します。

流通: 顧客が購入しやすいチャネルを構築し、顧客に製品をスムーズに届けるためには、どのような流通経路が最適なのか、オンラインとオフラインのバランスをどのように取るのかを分析します。

プロモーション: 顧客に製品の魅力を効果的に伝え、購買意欲を高めるためには、どのような広告やPR活動が効果的なのか、ターゲット顧客にどのようにアプローチするのかを分析します。

SWOT分析

強みと弱みを理解して、戦略を立てよう!

SWOT分析は、Strength(強み)Weakness(弱み)Opportunity(機会)Threat(脅威)の4つの視点から、自社の内部環境と外部環境を分析するフレームワークです。

強み: 自社の強みを把握することで、それを活かした戦略を立てることができます。

弱み: 自社の弱みを把握することで、克服するための対策を講じることができます。

機会: 外部環境に潜む機会を把握することで、新たなビジネスチャンスを掴むことができます。

脅威: 外部環境に潜む脅威を把握することで、事前に対策を講じることができます。

TOWS分析

SWOT分析で得た情報を元にアクションプランを作成!

TOWS分析は、SWOT分析で得られた情報を基に、具体的なアクションプランを作成するためのフレームワークです。

SWOTの逆並びで、TOWSという名前になっています。

SWOT分析で洗い出した強み、弱み、機会、脅威を組み合わせることで、4つの戦略を立案することができます。

SO戦略: 強みを活かして機会を捉える戦略

ST戦略: 強みを活かして脅威を回避する戦略

WO戦略: 弱みを克服して機会を捉える戦略

WT戦略: 弱みを克服して脅威を回避する戦略

VRIO分析

企業の資源を4つの要素に分類!

VRIO分析は、企業の資源をValue(価値)Rarity(希少性)Imitability(模倣困難性)Organization(組織)の4つの要素に分類し、競争優位性を分析するフレームワークです。

企業が保有する資源が、これらの4つの要素を満たしているかどうかを分析することで、その資源が競争優位に繋がるかどうかを判断することができます。

PEST分析

外部環境の変化をキャッチ!

PEST分析は、マクロ環境を分析するためのフレームワークです。

Politics(政治)Economy(経済)Society(社会)Technology(技術)の4つの視点から、外部環境がビジネスに与える影響を分析します。

例えば、政治的な規制や経済状況の変化、社会的なトレンド、技術革新などが、ビジネスにどのような影響を与えるかを分析することで、リスクを予測し、機会を捉えることができます。

5フォース分析

業界の競争構造を見抜く!

5フォース分析は、業界の競争構造を分析するためのフレームワークです。

・業界内の競合

・新規参入業者

・代替品の脅威

・買い手の交渉力

・売り手の交渉力

の5つの力を分析することで、業界の競争状況を把握し、自社の戦略を立てることができます。

バリューチェーン分析

企業が生み出す付加価値を分析!

バリューチェーン分析は、企業の活動を「主活動」と「支援活動」に分け、それぞれの活動がどのように付加価値を生み出しているのかを分析するフレームワークです。

主活動は、製品の開発から販売までの流れを指し、支援活動は、主活動を支えるための活動を指します。

バリューチェーン分析を行うことで、企業の競争優位の源泉を特定し、改善することができます。

ビジネスモデルキャンパス

9つの要素から企業のビジネスモデルを明らかにする!

ビジネスモデルキャンパスは、ビジネスモデルを以下の9つの要素に分解し、可視化するフレームワークです。

・顧客セグメント

・価値提案

・チャネル

・顧客との関係

・収益の流れ

・主要な資源

・主要な活動

・パートナー

・コスト構造

ビジネスモデルキャンパスを用いることで、ビジネスモデル全体を把握し、改善することができます。

CVCA分析

ステークホルダーとの関係性を洗い出す

CVCA分析とは、Customer Value Chain Analysis(顧客価値連鎖分析)の頭文字をとったフレームワークです。

企業と顧客、あるいは企業と企業といった、ビジネスにおけるステークホルダーを洗い出し、その間にある貨幣や製品、情報の流れを明らかにします。

CVCA分析を行うことで、ビジネスモデル全体を可視化し、それぞれのステークホルダーがどのように関わっているのかを理解することができます。

この分析結果を基に、ビジネスモデルの改善新規事業の開発マーケティング戦略の立案などを行うことができます。

アトリビューション分析

それぞれのチャネルや広告を評価し、貢献度を算出

アトリビューション分析とは、コンバージョンに至るまでの顧客の行動を分析し、それぞれのマーケティングチャネルや広告の貢献度を評価する手法です。

例えば、顧客がWebサイトに訪問してからコンバージョンに至るまでに、どのような広告をクリックし、どのようなページを閲覧したのかを分析することで、各チャネルや広告の貢献度を算出することができます。

これらのフレームワークを活用することで、市場・自社・顧客を多角的に分析し、より効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

顧客の考えや行動を分析するフレームワーク

顧客の考えや行動を分析することは、マーケティング戦略において非常に重要です。顧客のニーズや購買行動を理解することで、より効果的なマーケティング施策を展開することができます。

ここでは、顧客の考えや行動を分析するためのフレームワークをいくつか紹介します。

3C分析

顧客、競合、自社を徹底分析!

3C分析は、市場・顧客(Customer)競合(Competitor)自社(Company)の3つの視点から現状を分析するフレームワークです。

顧客分析では、顧客のニーズや購買行動、満足度などを分析します。競合分析では、競合他社の製品やサービス、マーケティング戦略などを分析します。自社分析では、自社の強みや弱み、差別化ポイントなどを分析します。

3C分析を行うことで、市場における自社の立ち位置を把握し、顧客ニーズを捉えながら、競合との差別化を図るための戦略を立てることができます。

4C分析

4P分析を顧客視点で捉え直したフレームワーク

4C分析は、4P(Product、Price、Place、Promotion)を顧客視点で捉え直したフレームワークです。

Customer Value(顧客価値)Cost(顧客コスト)Convenience(顧客利便性)Communication(顧客とのコミュニケーション)の4つの視点からマーケティング戦略を分析します。

4C分析を行うことで、顧客中心のマーケティング戦略を立案することができます。

CTB分析

顧客理解を深める手法!

CTB分析とは、Customer To Business分析の略称で、顧客の行動を分析することで、顧客理解を深める手法です。

顧客のWebサイト上での行動履歴や購買履歴などを分析することで、顧客のニーズや課題を把握することができます。

例えば、顧客がWebサイト上でどのようなページを閲覧しているのか、どのようなキーワードで検索しているのか、どのような商品をカートに入れているのかなどを分析することで、顧客の興味関心や購買意欲を推測することができます。

CTB分析の結果を、Webサイトの改善やマーケティング施策に活かすことで、顧客満足度を高め、コンバージョン率を向上させることができます。

クラスター分析

ユーザーを集団で分類して分析!

クラスター分析とは、顧客をいくつかのグループに分類し、それぞれのグループの特徴を分析する手法です。

顧客の属性や行動などを基に、似た者同士をグループ化することで、顧客をより深く理解することができます。

例えば、ECサイトの顧客を購買履歴に基づいてグループ分けすることで、「高額商品を頻繁に購入するグループ」「低価格商品をたまに購入するグループ」など、いくつかのグループに分類することができます。

それぞれのグループの特徴を分析することで、グループに合わせたマーケティング施策を展開することができます。

クロス集計分析

集計した内容をより深く理解するためのフレームワーク

クロス集計分析とは、2つ以上の項目を組み合わせ、集計したデータを分析する手法です。

例えば、アンケート調査で得られたデータを、年齢や性別などの属性別に集計することで、属性による回答の違いを分析することができます。

クロス集計分析を行うことで、データの傾向や関係性を把握し、より深い分析を行うことができます。

行動トレンド分析

顧客の行動を時系列で分析!

行動トレンド分析とは、顧客の行動を時系列で分析することで、顧客の行動の変化やトレンドを把握する手法です。

例えば、ECサイトにおける顧客の購買履歴を時系列で分析することで、季節やイベントによる購買パターンの変化を把握することができます。

コホート分析

顧客をグループ化して行動を分析!

コホート分析とは、特定の期間に共通の行動をとった顧客をグループ化し、その後の行動を分析する手法です。

例えば、ある月に新規会員登録をした顧客をグループ化し、その後の購買状況やWebサイトへのアクセス状況を分析することで、顧客の行動パターンを把握することができます。

LTV分析

1人の顧客が生涯にわたってもたらす利益を分析!

LTV分析とは、顧客生涯価値(Life Time Value)を分析する手法です。

LTVとは、1人の顧客が生涯にわたってもたらす利益の合計を指します。

LTVを分析することで、顧客獲得のための費用対効果を測定したり、顧客ロイヤリティを高めるための施策を立案したりすることができます。

RFM分析

顧客の購買行動を3つの指標で分析!

RFM分析とは、顧客の購買行動を以下の3つの指標で分析する手法です。

Recency: 最新の購買日

Frequency: 購買頻度

Monetary: 購買金額

RFM分析を行うことで、顧客を優良顧客、新規顧客、休眠顧客などに分類し、それぞれの顧客に合わせたマーケティング施策を展開することができます。

AIDMA分析

顧客の購買行動プロセスを5段階に分けて分析!

AIDMA分析とは、顧客の購買行動プロセスをAttention(注意)Interest(関心)Desire(欲求)Memory(記憶)Action(行動)の5つの段階に分け、分析するフレームワークです。

各段階における顧客の心理状態を理解し、それに合わせたマーケティング施策を行うことで、購買を促進することができます。

AISAS分析

AIDMAに代わる行動モデルとして電通が提唱!

AISAS分析とは、Attention(注意)、Interest(関心)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)の5つの段階からなる消費者行動モデルです。

インターネットやスマートフォンの普及により、消費者は購買前に情報収集を行うようになりました。AISAS分析では、この情報収集の段階を重視しています。

AISCEAS分析

AISAS+「比較」と「検討」

AISCEAS分析とは、AISAS分析にComparison(比較)Examination(検討)の2つの段階を加えた、より詳細な消費者行動モデルです。

消費者は、情報収集の後、複数の商品やサービスを比較検討し、最終的に購入を決定します。AISCEAS分析では、この比較検討の段階を重視しています。

VISAS分析

SNSに特化した消費者行動プロセスの分析!

VISAS分析とは、Value(価値)Interest(関心)Search(検索)Action(行動)Share(共有)の5つの段階からなる、SNSに特化した消費者行動モデルです。

SNSでの情報発信や口コミが購買に大きな影響を与える現代において、VISAS分析は重要なフレームワークと言えるでしょう。

SIPS分析

SNSに特化した消費者行動プロセスの分析!

SIPS分析とは、Sympathize(共感)Identify(同一化)Participate(参加)Share(共有)の4つの段階からなる、SNSに特化した消費者行動モデルです。

消費者は、SNS上で共感できる情報や、自分に似た属性の人からの情報に影響を受けやすいため、SIPS分析を用いることで、効果的なSNSマーケティング戦略を立案することができます。

ULSSAS分析

最も新しい消費者行動プロセスの分析方法

ULSSAS分析とは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を重視した、最新の消費者行動モデルです。

UGCとは、ユーザーが作成したコンテンツのことで、ブログ記事やレビュー、SNSへの投稿などが挙げられます。

ULSSAS分析は、Understand(理解)Like(好意)Search1(検索1)Search2(検索2)Action(行動)Share(共有)の6つの段階からなります。

消費者は、購買前にUGCを参考に情報収集を行うことが多いため、ULSSAS分析を用いることで、効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

これらのフレームワークを活用することで、顧客の考えや行動を多角的に分析し、顧客理解を深めることができます。

主要な3つのフレームワークを実際に使ってみよう!

マーケティング分析でよく使われるフレームワークについて、基本的な知識を習得したところで、次は実際に使ってみましょう。

ここでは、主要な3つのフレームワーク、3C分析、4P分析、SWOT分析の実践方法について解説します。

3C分析:実践編

3C分析は、顧客(Customer)競合(Competitor)自社(Company)の3つの視点から現状を分析するフレームワークです。それぞれの要素を分析し、相互の関係性を明らかにすることで、効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

顧客分析:顧客の深層心理を探る

顧客分析では、顧客の属性、ニーズ、購買行動、心理などを分析します。

属性: 年齢、性別、職業、居住地、家族構成、年収、ライフスタイルなど

ニーズ: 顕在ニーズと潜在ニーズ

購買行動: 購買プロセス、購買チャネル、購買頻度、購買金額など

心理: 価値観、ライフスタイル、購買動機、情報収集方法など

これらの情報を分析することで、顧客を深く理解し、顧客に最適な商品やサービス、マーケティング施策を検討することができます。

顧客分析には、アンケート調査、インタビュー、グループインタビュー、Webサイトのアクセスログ分析、顧客データベース分析など、様々な手法を用いることができます。

競合分析:競合の戦略を解き明かす

競合分析では、競合他社の製品やサービス、価格、販売チャネル、プロモーション戦略などを分析します。

基本情報: 企業規模、売上、従業員数、設立年月日、経営理念、ビジョンなど

製品・サービス: 品質、機能、デザイン、ブランドイメージ、顧客満足度など

価格: 価格設定、割引、キャンペーンなど

販売チャネル: 実店舗、ECサイト、卸売、代理店など

プロモーション: 広告、PR、イベント、SNSマーケティングなど

これらの情報を分析することで、競合の強みや弱みを把握し、自社との差別化を図ることができます。

競合分析には、競合他社のWebサイトや広報資料、業界レポート、市場調査データなどを活用することができます。

自社分析:強みと弱みを把握する

自社分析では、自社の強みや弱み、経営資源、競争優位性などを分析します。

経営資源: 人材、技術、資金、ブランド、顧客基盤など

強み: 競合と比べて優れている点、顧客に評価されている点など

弱み: 競合と比べて劣っている点、顧客から不満の声が上がっている点など

競争優位性: 価格競争力、品質競争力、技術競争力、ブランド競争力など

これらの情報を分析することで、自社の現状を客観的に把握し、今後の戦略立案に役立てることができます。

自社分析には、社内資料、従業員へのアンケート、経営陣へのヒアリングなどを活用することができます。

4P分析:実践編

4P分析は、Product(製品)Price(価格)Place(流通)Promotion(プロモーション)の4つの視点からマーケティング戦略を分析するフレームワークです。

製品戦略:顧客を惹きつける商品とは?

顧客のニーズを満たす製品を開発・提供し、顧客に選ばれる製品にするためには、どのような機能やデザイン、品質が必要なのかを分析します。

ターゲット顧客: どのような顧客をターゲットにしているのか?

ニーズ: 顧客はどのようなニーズを持っているのか?

競合: 競合の製品と比べて、どのような差別化ポイントがあるのか?

製品ライフサイクル: 製品のライフサイクルはどの段階にあるのか?

価格戦略: 適正価格を設定する

顧客が納得できる価格を設定し、収益を確保するためには、どのような価格設定が適切なのか、競合との価格差をどのように設定するのかを分析します。

原価: 製品の原価はどのくらいか?

競合価格: 競合の製品はどのような価格で販売されているのか?

顧客の価格感度: 顧客は価格に対してどのくらい敏感なのか?

価格戦略: コストプラス法、バリュープライシング、競合ベースプライシングなど

流通戦略: 商品を届ける最適なルート

顧客が購入しやすいチャネルを構築し、顧客に製品をスムーズに届けるためには、どのような流通経路が最適なのか、オンラインとオフラインのバランスをどのように取るのかを分析します。

販売チャネル: 実店舗、ECサイト、卸売、代理店など

物流: 倉庫、配送、在庫管理など

販売促進: 陳列、ディスプレイ、キャンペーンなど

プロモーション戦略:効果的な宣伝方法とは?

顧客に製品の魅力を効果的に伝え、購買意欲を高めるためには、どのような広告やPR活動が効果的なのか、ターゲット顧客にどのようにアプローチするのかを分析します。

広告: テレビCM、ラジオCM、新聞広告、雑誌広告、Web広告など

PR: 報道機関への情報提供、プレスリリース、イベントなど

販売促進: クーポン、割引、キャンペーンなど

SNSマーケティング: Facebook、Twitter、Instagramなど

SWOT分析:実践編

SWOT分析は、Strength(強み)Weakness(弱み)Opportunity(機会)Threat(脅威)の4つの視点から、自社の内部環境と外部環境を分析するフレームワークです。

強みを活かす戦略

自社の強みを活かすことで、競争優位性を築き、市場でのシェアを拡大することができます。

例えば、高い技術力を持つ企業であれば、それを活かした製品開発を行うことができます。

また、強力なブランド力を持つ企業であれば、それを活かしたマーケティングを行うことができます。

弱みを克服する戦略

自社の弱みを克服することで、競争力を強化し、リスクを軽減することができます。

例えば、資金力に乏しい企業であれば、資金調達のための戦略を立てる必要があります。

また、人材不足の企業であれば、人材育成や採用活動に力を入れる必要があります。

機会を捉える戦略

外部環境に潜む機会を捉えることで、新たなビジネスチャンスを掴むことができます。

例えば、市場が成長している分野に参入したり、新しい技術を導入したりすることで、成長を加速させることができます。

脅威を回避する戦略

外部環境に潜む脅威を回避することで、リスクを軽減し、安定した経営基盤を築くことができます。

例えば、競合の動向を常に監視し、競合に先手を打った戦略を立てる必要があります。

また、法律や規制の変化に対応することで、法令遵守のリスクを回避することができます。

まとめ

今回はマーケティング分析の基礎知識と、分析に役立つフレームワークを紹介しました。

マーケティング分析を行うことで、顧客理解、効果測定、意思決定、効率化、競争力強化、リスク軽減など、様々なメリットを得られます。

分析には、Webサイトのアクセス状況、顧客の属性、顧客の行動、マーケティング施策の効果、市場のトレンドなど、様々なデータが活用できます。

思考を整理するためのフレームワークとしては、ロジックツリー、ピラミッドストラクチャー、MECE、5回のWHYなどがあります。

市場・自社・顧客を分析するためのフレームワークとしては、3C分析、4P分析、SWOT分析などがあります。

顧客の行動を分析するためのフレームワークとしては、AISAS、AISCEASなどがあります。

これらのフレームワークを適切に活用することで、マーケティング分析を効率的に行い、質の高い分析結果を得ることができます。

分析結果をマーケティング戦略に活かすことで、顧客満足度を高め、売上向上、そしてビジネスの成長に繋げることが可能になります。

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    川上サトシ

    合同会社ぎあはーと 代表

    Webマーケター。
    ヴァイオリニストとして活動していた20代の頃、Webマーケティングの重要性を痛感。骨董品のEC管理や食べログの営業を経て、Webコンサル会社のマーケティング担当となる。引っ越し企業のサイトをSEO施策により【半年で1万PVから20万PVまで成長させる】、上場アパレル企業の【売上を1年で3倍にする】など数多くの実績を残して会社設立。専門はSEOと広告運用。
    ルリニコクのヴァイオリニストとしても活動中。

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    マーケティング分析

    GA4でメルマガの開封率を計測できるか検証してみた!

    GA4 (Google Analytics 4) がリリースされてしばらく経ちますが、使いこなせていますでしょうか? 

    特に、従来のユニバーサルアナリティクス (UA) から移行した方の中には、いまだGA4の操作に戸惑っている方もいるのではないでしょうか。

    いろいろと出来ることが大きく変わりましたが、そのひとつにメルマガの開封率の計測があげられます。

    GA4でメルマガの開封率を計測する方法について調べてみると、「GA4では開封率は計測できない」という情報と、「計測できる」という情報が混在していることに気づくでしょう。

    そこで今回はGA4で実際にメルマガの開封率を計測することが出来るのか、検証してみることにしました。

    ちなみに筆者はシステムの知識はおろか、GA4の使い方すらもわからない状態です。


    初心者目線で計測に挑戦し、その過程や結果、感想を共有しますので、ぜひ参考にしてください。

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    メルマガの開封率とは?

    メルマガの開封率とは、配信したメルマガがどれだけ開封されたかを示す指標です。具体的には、配信数に対して開封されたメールの割合をパーセントで表します。

    例えば、1,000通のメルマガを配信し、そのうち200通が開封された場合、開封率は20%となります。

    開封率は、メルマガの効果を測る上で重要な指標の一つです。開封率が高いということは、それだけ多くの読者にメルマガの内容が届いていることを意味します。

    逆に、開封率が低い場合は、件名や配信タイミングなど、メルマガの内容や配信方法を見直す必要があると言えるでしょう。

    メルマガの開封率に影響を与える要素

    件名

    メルマガの件名は、読者が最初に目にする部分であり、開封するかどうかの判断に大きく影響します。

    配信タイミング

    読者のライフスタイルや行動パターンを考慮し、メルマガを開封しやすいタイミングで配信することが重要です。

    配信頻度

    メルマガの配信頻度が高すぎると、読者に負担に感じられ、開封率が低下する可能性があります。

    セグメント

    読者の属性や興味関心に基づいたセグメント配信を行うことで、開封率を高めることができます。

    メルマガの開封率を向上させるためには、これらの要素を総合的に考慮し、改善を繰り返していく必要があります。

    開封率の計測はHTMLメールのみで可能

    GA4でメルマガの開封率を計測する際に注意すべき点として、HTMLメールでのみ計測が可能という点があります。

    テキストメールの場合、開封時に画像を読み込むという動作が発生しないため、その数をツールで認識することができません。

    HTMLメールとは、画像や装飾、リンクなどを含めることができるリッチな形式のメールです。

    HTMLメールでは、画像を埋め込む際に<img>タグを使用します。GA4では、この<img>タグに仕込んだトラッキング用のコードを読み込むことで、開封を認識します。

    もし、テキストメールでメルマガを配信している場合は、HTMLメールに変更する必要があります。

    HTMLメールに変更することで、開封率だけでなく、クリック率などの他の指標も計測できるようになるため、メルマガの効果分析をより詳細に行うことができます。

    ただし、HTMLメールはテキストメールに比べてデータ容量が大きいため、配信コストが高くなる可能性があります。

    また、セキュリティ対策ソフトによっては、HTMLメールをブロックしてしまう場合もあるため、注意が必要です。

    メルマガの開封率を計測するメリット

    メルマガ開封率は、メルマガマーケティングの成功を測る上で重要な指標の一つです。開封率が高いということは、それだけ多くの読者にメルマガの内容が届き、読まれている可能性が高いことを示しています。

    開封率が低い場合は、メルマガの内容や配信方法に問題がある可能性があります。例えば、件名に興味を引く要素がなかったり、配信タイミングが読者のライフスタイルに合っていなかったりする可能性が考えられます。

    開封率を計測することで、こうした問題点を把握し、改善につなげることが可能になります。

    開封率を計測するための2つの方法

    メルマガの開封率を計測したい場合、主に2つの方法があります。

    1つ目は、メール配信サービスに実装されている機能を使用する方法です。多くのメール配信サービスは、開封率やクリック率などの基本的な指標を計測する機能を備えています。

    またMAツールで配信した場合も、そのツール内の機能で結果計測が可能になります。

    2つ目は、Google Analytics 4 (GA4) を使用する方法です。GA4は、Googleが提供するWebサイト分析ツールで、ユーザーの行動を詳細に分析することができます。

    しかし「GA4ではメルマガの開封率は計測できない」という情報も見られます。いったいどちらが正しいのでしょうか。

    前バージョン「Universal Analytics(UA)」では計測が可能だった

    以前のGoogle アナリティクスであるUniversal Analytics(UA)では、比較的簡単にメルマガの開封率を計測することができました。

    しかし、GA4では計測方法が変更され、UAと同じ方法では計測できなくなっています。

    Measurement ProtocolとEvent Builderを使う方法を検証

    外部ツールであるMeasurement ProtocolとEvent Builderを使うことで、GA4でのメール開封率の計測が可能といわれています。

    本当に計測可能なのかを検証してみました。

    Measurement Protocolの設定をする

    Measurement Protocolとは、計測したユーザーの行動のデータをGA4のサーバに直接送信するツールです。

    これを活用して開封率を計測するには、HTML形式のメルマガ内にあるimgタグにMeasurement ProtocolのURLを設置する必要があります。

    その下準備として、GA4の管理画面内でMeasurement Protocol API secretの新しいAPI secretを生成しないといけません。

    理由としては後述するEvent Builderを操作する際に、新しいAPI secretと計測IDが必要となるためです。

    API secretの生成方法

    GA4の管理画面にアクセスして「データストリーム」をクリックし、「ウェブストリームの詳細」に移動します。

    ウェブストリームの詳細に移り「Measurement Protocol API secret」を選択します。

    「検索フォーム」にemailなどを入力して重複がないかを調べ、なければ「作成ボタン」をクリックします。

    ニックネームの入力を求められるので、分かりやすいものにしましょう。

    今回は検証をかねていますのでニックネームは「email_dummy」としました。

    すると、シークレットの値に英数字で書かれたAPI secretが生成されます。

    Event Builderでパラメータを作成

    Googleが提供するEvent Builderにアクセスして、Googleアカウントでログインをします。

    https://ga-dev-tools.google/ga4/event-builder

    Event Builderで入力が必要な項目は、以下のとおりです。

    client=gtag.jsを選択

    api secret=新しく生成したAPI Secretを入力

    measurement id=GA4の計測IDを入力

    client id=任意のIDを入力

    event category=Customと記載

    event name=email_trackingなどを記載

    Parameters=nemeはaction、string valueはopenと記載

    入力のイメージとしては、このような感じになります。

    次にValidate&Send eventの項目にいき「VALIDATE EVENT」をクリックします。

    「SEND TO GA」を押して、GA4へイベントを送信して追跡結果をチェックします。

    GA4にイベントが送信されているかは、「レポート」から「エンゲージメント」をクリックし、イベントのセクションで確認することができます。

    結果的に生成されたメール開封率計測に使うコード

    すべての作業を終えるとPayloadのところに、以下のようなコードが表示されます。

    ※コード内容はダミーです。

    生成されたコードはJSON形式のもので、イベントトラッキングを実行するための設定情報となっています。

    実際に生成したコードを埋め込むには?一例を紹介

    実際にGA4でメール開封率を計測するにあたって、生成したコードの組み込みなどについては以下のとおりとなります。

    〇生成したコードを組み込む

    生成したコードをメールのHTMLに埋め込む、あるいはメールを送るシステムの設定に組み込みます。

    組み込むときは、JavaScriptのコードとして書き込み、メールが開封された際に実行されるようにします。

    〇イベントの送信の流れ

    送信方法としては、1×1ピクセルの透明な画像にURLを埋め込む、HTTPリクエストを行うなどの方法があります。

    ユーザーがメールを開封すると、組み込まれたJavaScriptコードが反応して、JSON形式のデータが指定されたシステム(この場合はGA4となる)に送信されます。

    【実際に生成したコードを埋め込む方法】

    生成したコードを埋め込む方法はいくつかありますが、本記事では一例だけ紹介します。

    シンプルなやり方としては、HTMLの<script>タグ内に埋め込む方法です。

    <script>  const trackingData = {    “client_id”: “1111”,    “non_personalized_ads”: false,    “events”: [      {“name”:”email_dummy”,”params”:{“items”:[],”action”:”open”}}    ]  };
      // このtrackingDataを使って、何かしらの処理を行います  console.log(trackingData); // 例: データをコンソールに出力
      // サーバーに送信する処理など、ここに具体的なロジックを記述します  function sendTrackingData(data) {    // HTTPリクエストでサーバーに送信する処理    fetch(‘/your/endpoint’, {      method: ‘POST’,      headers: {        ‘Content-Type’: ‘application/json’      },      body: JSON.stringify(data)    })    .then(response => response.json())    .then(data => {      console.log(‘Success:’, data);    })    .catch((error) => {      console.error(‘Error:’, error);    });  }
      sendTrackingData(trackingData);</script>

    ※コード内容はダミーです。

    ここまでの作業を行うことで、GA4でメール開封率の計測ができるとされています。

    パラメータ付きURLを生成する方法

    特定のURLにパラメータを付け加えたい場合、Googleが提供するCampaign URL Builder(キャンペーンURLビルダー)を使用すると、簡単に作成できます。

    https://ga-dev-tools.google/ga4/campaign-url-builder

    ・website URL(ウェブサイトURL)

    website URLでは、GA4に登録済みのWebサイトのなかで計測したいURLを記入します。

    ・campaign source(キャンペーンソース)

    Webサイトに訪問してきたユーザーが、何を経由して訪れたか特定するために使います。

    経由先を特定したい場合は、例えばmailmagazine、newsletter、DMと記載すると識別しやすくなります。

    ・campaign medium(キャンペーン媒体)

    キャンペーン媒体とは、ユーザーがWebサイトにたどり着いた方法を明確にするために設定します。

    メルマガの場合は、emailと記載すると分かりやすくなります。

    ・campaign name(キャンペーン名)

    メルマガ経由で、Webサイトに数件のアクセスがあったとします。

    キャンペーン名を設定しておけば、その数件のアクセスが、いつ配信したメルマガからWebサイトに訪れたのかを判別することができます。

    設定として一例をあげると

    ・セールをうたうメルマガの場合は「Limited_sale_00000000(年月日)」

    ・定期的に配信するメルマガの場合は「00000000(年月日)」

    と区別すると分かりやすくなります。

    imgタグを発火させて開封率を計測する方法を検証

     

    次にimgタグという、画像にパラメータコードを付与し、その画像が表示されることをトリガー(発火)に開封率をはかる方法を試してみました。

    GA4でまずはカスタムイベントを設定する

    まずは、カスタムイベントを設定します。

    GA4の管理画面に入ると画面左下の歯車マークがあるのでそれをクリックし、データ表示という項目内の「イベント」を押します。

    すると、画面右上に「イベントを作成」というボタンがあるので押し、データストリームを選択します。

    次に「作成」ボタンを押して、実際に作っていきます。

    分かりやすくカスタムイベント名「email_open」とし、パラメータのevent_nameの値も「email_open」とします。

    これでカスタムイベントの作成は完了となります。

    imgタグを作成する

    実際に開封率を送信するためのimgタグを作成していきます。

    今回はシンプルにメール開封率だけを計測するための、imgタグを2つ(各カスタムイベントも設定済み)作ってみました。

    〇GA4に直接イベントを送信するタグ

    <img src=”https://www.google-analytics.com/g/collect?v=2&tid=YOUR_MEASUREMENT_ID&en=〇〇〇〇” width=”1″ height=”1″ alt=”” style=”display:none;”>

    tid=YOUR_MEASUREMENT_IDの部分はGA4の計測IDに書き換えます。

    en=〇〇〇〇の箇所にはイベント名であるemail_openを書きます。

    〇GA4を登録している個人のWEBサイトに実際の画像をアップロードしたタグ

    <img src=”https://〇〇〇〇.jp/■■■■.jpg” width=”1″ height=”1″ style=”display:none;” onload=”gtag(‘event’, ‘email_open1’)”>
    https://〇〇〇〇.jp/■■■■.jpgは個人のWEBサイトに画像をアップロードした際に、抽出されるURLです。

    gtag(‘event’, ‘email_open1’)にはイベント名を記入しています(識別するために1を加筆)。

    これで一応、開封率を計測するためのimgタグのできあがりです。

    ちなみにwidth=”1″とheight=”1″は画像の表示サイズを指定するもので、縦横の大きさがピクセルになるように指示されています。

    style=”display:none;” は画面上に画像が表示されないように指定するものです。HTML上では画像が存在しても、閲覧する側からは見えないようにできます。

    Googleタグマネージャー(GTM)を設定する

    Googleタグマネージャーを使うことで、イベントトラッキングなどをJavascriptやコードなどに直接編集することなく、簡単に追加や編集、管理を行うことができます。

    先にトリガーを作成します。

    左の項目にある「トリガー」をクリック後「新規」を押すと「トリガーのタイプを選択して設定を開始…」という項目があるので、それを押します。

    すると「トリガーのタイプを選択」という目次が表示されるので「ページビュー」を選択します。

    トリガーの名前はわかりやすく「imgタグ読み込まれ時」などにし、「すべてのページビュー」にチェックを入れて保存をします。

    次にタグの設定をします。

    左の項目にある「タグ」をクリック後「新規」を押すと「タグタイプを選択して設定を開始…」という項目が出てくるので、それをクリックします。

    「タグタイプを選択」という目次が表示されるので「カスタムHTML」を選択します。

    タグの名前はわかりやすく「開封率」などにして、HTMLを入力するフォーム内に、作成したimgタグを書き込んで保存します。

    あとはワークスペースという画面上の右上にある「プレビュー」を押すことで、Googleタグマネージャーと連携しているWEBサイトにアクセスし、実際にタグが反応するかを見ます。

    予定通り反応していれば、GA4のリアルタイム概要のページにあるイベント数に、カスタムイベントで設定したイベント名が表示されます。

    実際にイベント名が表示されたらプレビューを終わらせて、プレビューの横にある「公開」をクリックすることで、タグが稼働します。

    実際にHTMLメールにimgタグを加え配信する

    GA4、GTM、imgタグの準備ができたら、実際にテスト用のHTMLメールを作成し、反応があるかを確認します。

    テスト用のHTMLメールは以下のとおりです。

                        <!DOCTYPE html><html><head>  <title>開封率テストの実施</title></head><body>  <h1>開封率テスト</h1>  <p>このメールは開封率をテストするために、imgタグを含んでいます。</p>
    <img src=”https://www.google-analytics.com/g/collect?v=2&tid=YOUR_MEASUREMENT_ID&en=〇〇〇〇” width=”1″ height=”1″ alt=”” style=”display:none;”>
    </body></html>

    以上が、巷で言われている「メール開封率ができる方法」となり、実際に検証ができるところまですべて行いました。

    検証結果については、次の段落で一つずつ解説いたします。

    検証結果!どれもメール開封率が計測できない!

    GA4でメール開封率をはかるために、可能な限り計測ができるといわれている方法をためしましたが、素人ではできない部分があったり、何度も設定を変えてみても、計測するそぶりを見せませんでした。

    各方法のダメだったところ、できなかったことをご紹介します。

    Measurement ProtocolとEvent Builderによる計測のできたこと・できなかったこと

    Measurement ProtocolとEvent Builderの設定に関しては、入力すべき項目を埋めていく感じだったので、作業的には問題なく進められました。

    しかし、Event Builderで生成されたコードを一体どのように使えばいいのかが、よくわかりませんでした。

    「Javascriptとしてコードを…」と言われたところで、どのように扱えばいいかが、そもそもちんぷかんぷんで断念しました。

    エンジニアの方であれば、このコードをどこに書き込むことで使えるかがわかるかもしれませんが、素人目にはさっぱりです。

    imgタグを使っての計測でできたこと・できなかったこと

    GA4、GTM、imgタグを用いてのメール開封率の計測の検証も、入力すべき項目を埋めていく感じなので、作業的には大きな苦労はありませんでした。

    しかし、HTMLメールにimgタグを入れて実際に送信と開封を繰り返しますが、GA4のイベント数にはカウントされず、タグとトリガーの設定をいろいろ変えて試しましたが、思い通りの結果とはいきませんでした。

    結論!GA4での計測はあくまで『できる可能性はある』程度

    今回の検証結果では「できる可能性はある」という言い方しかできないのが現状です。

    また、調査結果においても「GA4を使ってのメール開封率の計測することは今のところできない」という答えが多く見受けられました。

    また、生成したコードを埋め込むためにはエンジニア職の方が職場にいないと、かなり困難であること、現在利用しているメール配信サービスが自社で設定管理しているものでないとできないなどの理由から、簡単には設定できない恐れもあります。

    GA4やGTMも同様で、ある程度知識がないと設定できない箇所が多く、計測するうえで何が正しい設定で、何が間違えている設定かを見分けるのに苦労します。

    結局のところメール配信サービスを活用するのが確実

    シンプルにメール配信サービス内にある機能の「効果測定」を活用して、メール開封率を計測したほうが無難といえます。

    多くのメールマーケティングのやり方を紹介している記事では、「メール開封率とクリック率はメール配信サービス」「メルマガ経由で訪れたユーザーの行動の計測はGA4」とすみ分けた方が、作業がスムーズであることを提唱しています。

    難しい設定に挑戦するよりも、ある程度用意されているツールを駆使したほうが、作業効率アップにつながるといえます。

    ただ、GA4が定期的にバージョンアップされる際に、メール開封率の計測が直接的にできる、あるいはそれに近い施策ができるようになる可能性もあるので、今後の動向には注目しておいたほうがいいでしょう。

    まとめ

    今回の検証結果で分かったのは、GA4でメール開封率の計測はできる可能性が高いということです。

    ただ、設定が困難で、職場にエンジニア職、その知識に相当するスキルをもっている方がいないと、難しいと考えられます。

    メール配信サービス内に機能として効果測定が搭載されているのであれば、その機能を使ってメール開封率を計測したほうが、簡単にできるだけでなく正確な数値を得ることができます。

    ただ、GA4も日々バージョンアップしています。

    いつか簡単にメール開封率を計測できる日がくる可能性もあるので、今後の動向には注目していきたいと思います。

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      この記事のライター

      前原一樹

      この記事の監修

      川上サトシ

      合同会社ぎあはーと 代表

      Webマーケター。
      ヴァイオリニストとして活動していた20代の頃、Webマーケティングの重要性を痛感。骨董品のEC管理や食べログの営業を経て、Webコンサル会社のマーケティング担当となる。引っ越し企業のサイトをSEO施策により【半年で1万PVから20万PVまで成長させる】、上場アパレル企業の【売上を1年で3倍にする】など数多くの実績を残して会社設立。専門はSEOと広告運用。
      ルリニコクのヴァイオリニストとしても活動中。

      メルマガに関するブログ記事の一覧

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      マーケティング分析

      市場調査の方法とツールを徹底解説!

      ビジネスを始める際には「どんな商品が売れるんだろう?」「ライバルはどうしてるの?」という悩みや不安が尽きないことかと思います。

      そんな時に役立つのが、市場調査。一見、難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は誰でも簡単に始められるのです。

      この記事では、市場調査の概要や基本的な手順、成功例などについてわかりやすく解説します。

      市場調査のコツを掴んで、事業を成功させましょう!

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      市場調査ってどんなことをするの?

      新しいビジネスを立ち上げるにあたって、市場調査は欠かせないプロセスです。

      市場調査なしに事業を始めてしまうことは、まるで暗闇の中を手探りで進むようなもので、成功への道筋を見失ってしまう可能性があります。

      なぜ市場調査が必要なの?

      市場調査は、新規事業を成功させるための羅針盤のようなものです。

      市場の現状や顧客のニーズ、競合の状況などを把握することで、リスクを最小限に抑え、成功の可能性を高めることができます。

      例えば、新しいカフェをオープンする場合を考えてみましょう。

      市場調査を行うことで、

      ・どのような顧客層が多いのか?

      ・どのような価格帯が受け入れられるのか?

      ・競合店はどのようなサービスを提供しているのか?

      といった情報を得ることができます。

      これらの情報を基に、顧客のニーズに合ったメニューや価格設定、サービスなどを検討することで、成功の可能性を高めることができます。

      市場調査は、新規事業だけでなく、既存事業の改善や新商品開発など、様々なビジネスシーンで活用されています。

      市場調査でわかること

      市場調査を行うことで、具体的にどのようなことがわかるのでしょうか?

      ・市場規模: 市場全体の規模や、今後の成長性などを把握することができます。

      ・顧客: ターゲット顧客の属性、ニーズ、行動などを把握することができます。

      ・競合: 競合企業の状況や、競合製品・サービスの特徴などを把握することができます。

      ・トレンド: 市場における最新のトレンドや、顧客の嗜好の変化などを把握することができます。

      ・リスク: 新規事業におけるリスク要因を特定することができます。

      これらの情報を分析することで、事業計画の精度を高め、効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

      市場調査の種類

      市場調査は定量調査と定性調査の2種類に分けられます。

      定量調査

      定量調査とは、アンケートやWebサイトのアクセス状況などを用いて、数値データを集め、統計的に分析する調査方法です。

      多くのサンプルからデータを収集することで、全体的な傾向を把握することができます。

      例えば、

      ・特定の商品に対する顧客満足度

      ・Webサイトのアクセス数

      ・広告のクリック率

      などを数値化し、分析することで、客観的なデータに基づいたマーケティング戦略を立てることができます。

      市場規模や顧客の行動を把握する際にも有効な手法です。

      定性調査

      定性調査とは、インタビューやグループインタビューなどを通して、顧客の行動や心理を深く理解するための調査方法です。

      数値化できない情報、例えば、

      ・顧客の意見や感想

      ・購買の動機

      ・ブランドイメージ

      などを分析することで、顧客の潜在的なニーズを捉えることができます。

      顧客満足度の向上や新商品開発にも役立ちます。

      市場調査の具体的な手法

      市場調査の方法には、様々な種類があります。ここでは以下の代表的な7手法についてご紹介します。

      ・アンケート調査

      ・ビッグデータ分析

      ・対面調査

      ・電話調査

      ・街頭調査

      ・覆面調査

      ・ホームユーステスト

      アンケート調査

      アンケート調査は、質問を作成し、複数人に回答してもらうことで情報を収集する方法です。

      多くの回答を効率的に集められるため、全体的な傾向を把握したい場合に有効です。

      アンケート調査には、以下のような種類があります。

      郵送調査

      アンケート用紙を郵送で送付し、回答を郵送で回収する方法です。 対象地域を限定したり、特定の属性の顧客に絞ったりすることができます。

      FAX調査

      アンケート用紙をFAXで送付し、回答をFAXで回収する方法です。 郵送調査と同様に、特定の顧客に絞った調査に適しています。

      インターネット調査

      Webサイトやメールでアンケートを配信し、回答をオンラインで回収する方法です。 広範囲の顧客にアンケートを実施したい場合に有効です。

      ビッグデータ分析

      ビッグデータ分析とは、大量のデータを分析することで、隠れたパターンや相関関係を発見する手法です。

      近年では、インターネットの普及により、Webサイトのアクセス履歴やSNSの投稿など、様々なデータが収集できるようになりました。

      これらのデータを分析することで、顧客の行動や市場トレンドを詳細に把握することができます。

      ビッグデータ分析は、予測分析やパーソナライズ化など、高度なマーケティング戦略に活用することができます。

      対面調査(インタビュー)

      対面調査とは、調査員が直接対象者に会って情報を収集する方法です。インタビュー調査は、顧客の深層心理や行動を理解したい場合に有効です。

      対面調査には、以下のような種類があります。

      1対1調査

      調査員が1人の対象者にインタビューを行う方法です。 深い情報を得たい場合や、デリケートな内容の調査に適しています。

      グループ調査

      調査員が複数の対象者に同時にインタビューを行う方法です。 多様な意見を収集したい場合や、グループでの意見交換を通して新たな発見を得たい場合に適しています。

      電話調査

      電話調査は、調査員が電話で対象者にインタビューを行う方法です。

      短時間で多くの回答を得たい場合や、広範囲の地域を対象に調査したい場合に有効です。

      しかし、複雑な質問や長時間のインタビューには不向きです。

      街頭調査

      街頭調査は、街頭で対象者にインタビューを行う方法です。

      不特定多数の意見を収集したい場合に有効です。

      しかし、天候に左右されたり、調査場所の選定が重要となるなど、制約が多いというデメリットもあります。

      覆面調査

      覆面調査とは、調査員が顧客として店舗やサービスを利用し、実際の顧客体験に基づいて調査を行う方法です。

      サービスの質や接客のレベルなどを評価したい場合に有効です。

      ホームユーステスト

      ホームユーステストとは、対象者に自宅で商品を試用してもらい、意見や感想を収集する方法です。

      商品の使い勝手や改善点などを把握したい場合に有効です。

      これらの手法を組み合わせることで、多角的な視点から市場調査を行うことができます。

      市場調査の進め方

      市場調査は、闇雲にやみくもに行うのではなく、段階を踏んで計画的に進めることが重要です。

      ここでは、市場調査を効率的かつ効果的に行うためのステップを紹介します。

      ステップ1:調査の目的を明確にする

      市場調査を行う前に、まず「何を明らかにしたいのか?」という目的を明確にしましょう。

      目的が曖昧なまま調査を進めてしまうと、必要のない情報を集めてしまったり、本当に必要な情報を見落としてしまう可能性があります。

      例えば、新しいカフェをオープンする場合、

      ・顧客のニーズを把握したいのか?

      ・競合店の状況を調査したいのか?

      ・最適な価格設定を検討したいのか?

      など、目的を明確にすることで、調査の範囲や方法を絞り込むことができます。

      ステップ2:調査対象を決定する

      調査の目的が明確になったら、次は「誰に調査を行うのか?」という調査対象を決定します。

      ターゲットとする顧客層を明確にすることで、適切な調査方法を選択し、有効なデータを収集することができます。

      例えば、若者向けのサービスを開発する場合、若年層を対象としたアンケート調査や、SNSでの情報収集が有効でしょう。

      ステップ3:調査方法を決定する

      調査対象が決まったら、「どのような方法で調査を行うのか?」を検討します。

      調査の目的や対象、予算などを考慮して、最適な調査方法を選択しましょう。

      ステップ4:調査票を作成する

      アンケート調査を行う場合は、質問内容や質問形式などを検討し、調査票を作成する必要があります。

      質問内容が曖昧だったり、回答しにくい形式だったりすると、正確なデータを収集することができません。

      質問内容は、調査の目的を達成するために必要な情報に絞り込み、質問形式は、選択式や自由記述式など、回答しやすい形式を選びましょう。

      ステップ5:データ収集

      調査票が完成したら、データ収集を行います。

      Webアンケート、郵送、街頭インタビューなど、様々な方法でデータ収集を行うことができます。

      効率的にデータ収集を行うためにツールなどを活用するのも良いでしょう。

      ステップ6:データ分析

      データ収集が完了したら、データ分析を行います。

      集計、グラフ化、分析ツールなどを活用して、データを分析し、有益な情報を抽出しましょう。

      データ分析の結果は、客観的な根拠として、マーケティング戦略に活かすことができます。

      ステップ7:結果の解釈と活用

      データ分析の結果を解釈し、報告書を作成したり、プレゼン資料にまとめたりして、関係者に共有しましょう。

      市場調査の結果は、新規事業の成功に繋がる貴重な情報となります。

      データの分析と活用方法

      市場調査で収集したデータは、宝の山です。

      しかし、その宝の山から価値ある宝石を見つけ出すためには、適切な分析と活用が不可欠です。

      データ分析の手法

      市場調査で得られたデータを分析する手法はたくさんありますが、代表的なものとして、回帰分析やクラスター分析などがあります。

      回帰分析

       ある変数(例えば、広告費)が、別の変数(例えば、売上)にどれくらい影響を与えるのかを分析する手法です。 例えば、「広告費を100万円増やすと、売上がどれくらい増加するか」を予測することができます。

      クラスター分析

      複数の顧客を、類似した特徴を持つグループに分類する手法です。 例えば、顧客を年齢層や購買履歴などでグループ分けし、それぞれのグループに最適化されたマーケティング戦略を立てることができます。

      これらの分析手法を駆使することで、市場の特性や顧客のニーズをより深く理解し、精度の高い戦略を立案することができます。

      戦略を立案する!

      データ分析の結果を基に、具体的なマーケティング戦略を立案しましょう。

      例えば、市場調査の結果、競合が多い市場であることが分かった場合は、差別化戦略を重視する必要があるでしょう。

      また、顧客のニーズが多様化している場合は、セグメントごとに異なる戦略を立てる必要があるかもしれません。

      戦略立案には、SWOT分析PEST分析などのフレームワークを活用すると便利です。

      SWOT分析:自社の強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を分析するフレームワークです。

      PEST分析:政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの観点から、外部環境を分析するフレームワークです。

      これらのフレームワークを活用することで、外部環境と内部環境を分析し、現状を客観的に把握することができます。

      市場動向を把握する!

      市場調査で得られたデータは、未来の市場変化を予測するのにも役立ちます。

      例えば、顧客のニーズやトレンド、競合の動向などを分析することで、今後の市場がどのように変化していくのかを予測することができます。

      市場変化を予測することで、リスクを最小限に抑え、変化に柔軟に対応できる戦略を立てることができます。

      顧客理解を深める!

      市場調査を通して、顧客の声を収集し、分析することで、顧客理解を深めることができます。

      顧客が本当に求めているもの不満に思っていること期待していることなどを把握することで、顧客満足度を向上させる商品やサービスを開発することができます。

      競争優位性を強化する!

      市場調査で得られたデータを分析することで、競合との差別化を図るための戦略を策定することができます。

      例えば、競合他社の強みと弱みを分析することで、自社の強みを活かせる分野や、改善が必要な分野を特定することができます。

      また、顧客のニーズを分析することで、競合他社がまだ提供していない商品やサービスを開発し、新たな市場を開拓できる可能性も秘めています。

      いますぐに役立つ!市場調査ツール

      市場調査を効率的に行うためには、ツールの活用が欠かせません。

      ここでは、すぐに役立つ市場調査ツールを3つのカテゴリーに分けてご紹介します。

      Webアンケートツール

      アンケート調査を行うなら、Webアンケートツールが便利です。

      Webアンケートツールを使えば、簡単にアンケートを作成し、インターネットで回答を収集することができます。

      紙のアンケートと比べて、

      ・集計作業が自動化される

      ・回答結果をリアルタイムで確認できる

      ・設問の分岐やロジックを設定できる

      など、様々なメリットがあります。

      代表的なWebアンケートツールとしては、

      ・Googleフォーム: Googleが提供する無料のアンケート作成ツールです。

      ・SurveyMonkey: 世界中で利用されている有料のアンケート作成ツールです。

      ・Questant: 日本で開発された有料のアンケート作成ツールです。

      などがあります。

      これらのツールは、いずれも無料トライアルや無料プランが用意されているため、まずは試用してみて、使い勝手を確認することをおすすめします。

      データ分析ツール

      市場調査では、データ分析も重要なプロセスです。

      データ分析ツールを活用することで、大量のデータを効率的に分析し、有益な情報を抽出することができます。

      例えばGoogle Analyticsは、Webサイトのアクセス状況を分析するためのツールですが、市場調査のデータ分析にも活用することができます。

      アンケート結果をGoogle Analyticsにインポートすることで、回答者の属性や回答内容をクロス集計したり、グラフで可視化したりすることができます。

      その他にも、SPSSやRなどの統計解析ソフトも、市場調査のデータ分析に役立ちます。

      オンラインコミュニティ

      近年、市場調査の手法として注目されているのが、オンラインコミュニティを活用した調査です。

      オンラインコミュニティとは、共通の興味関心を持つ人々が集まるオンライン上の場のことです。

      企業が独自にオンラインコミュニティを運営し、メンバーを対象にアンケート調査やグループインタビューなどを行うことで、質の高い情報を収集することができます。

      オンラインコミュニティを活用するメリットとしては、

      ・特定のターゲット層に絞った調査ができる

      ・継続的な情報収集が可能

      ・顧客とのエンゲージメントを高めることができる

      などが挙げられます。

      オンラインコミュニティは、顧客の声を収集し、商品開発やマーケティング戦略に活かすための有効なツールと言えるでしょう。

      成功事例から学ぼう!

      市場調査は、企業が顧客と市場を深く理解し、成功を掴むための強力な武器となります。

      ここでは、様々な業界における成功事例を紹介することで、市場調査の重要性と可能性を再認識し、明日からの行動に繋がるヒントを見つけていきましょう。

      広告キャンペーンの効果測定

      ある企業は、新しい広告キャンペーンの効果を測定するために、定量調査を実施しました。

      オンラインアンケートを通して、ターゲット市場における認知度と購買意欲の変化を測定しました。

      その結果、キャンペーン後には、認知度が20%向上し、購買意欲も15%増加したことが明らかになりました。

      この調査結果により、広告キャンペーンの成功を客観的に証明することができ、今後のマーケティング戦略に自信を持って投資できるようになりました

      顧客の行動を深く理解するエスノグラフィ調査

      エスノグラフィとは、観察を通して顧客の行動や文化を深く理解する調査手法です。

      ある企業は、消費者の生活スタイルをより深く理解するために、エスノグラフィ調査を実施しました。

      調査員が消費者の家庭を訪問し、日常生活を観察することで、行動パターンや潜在的なニーズを分析しました。

      その結果、得られた深い洞察は、新製品開発に活かされ、顧客の期待に応える商品を開発することに成功しました。

      新商品開発

      ある企業が新しい飲料を開発する際に、フォーカスグループオンラインアンケートを組み合わせた市場調査を実施しました。

      フォーカスグループでは、少人数のグループで試飲を行い、意見交換をすることで、味やパッケージに対する率直な意見を収集しました。

      オンラインアンケートでは、広範囲の消費者から定量的なデータを収集し、味やデザインの嗜好を分析しました。

      これらの調査結果を基に、味とパッケージを改良し、発売後には予想を上回る売上を達成しました。

      ブランドイメージ調査

      ある化粧品会社は、ブランド認知度を向上させるために、オンラインアンケートを用いた市場調査を実施しました。

      アンケートでは、消費者が抱くブランドイメージや、競合他社との比較などを調査しました。

      その結果を基に、ブランドメッセージを再構築し、新たな広告キャンペーンを展開しました。

      その結果、ブランド認知度が30%向上し、ブランドイメージ強化に成功しました。

      顧客満足度調査

      あるホテルチェーンは、顧客満足度を向上させるために、アンケートインタビューを組み合わせた市場調査を実施しました。

      アンケートでは、宿泊客の満足度を定量的に測定し、インタビューでは、具体的な意見や要望を収集しました。

      調査結果を基に、サービス改善のための施策を導入した結果、顧客満足度が大幅に向上し、リピーターの増加にも繋がりました。

      これらの成功事例は、市場調査が新規事業だけでなく、既存事業の改善や成長にも役立つことを示しています。

      市場調査を通して顧客と市場を深く理解することで、課題を解決し、新たな価値を創造することができるでしょう。

      まとめ

      今回は市場調査について、その概要と方法などを解説させていただきました!

      市場調査は、新規事業を成功させるための必須プロセスです。

      市場調査には、定量調査、定性調査、アンケート調査、ビッグデータ分析、対面調査など、様々な種類があります。

      市場調査を効果的に行うためには、7つのステップを踏む必要があります。

      1.調査の目的を明確にする

      2.調査対象を決定する

      3.調査方法を決定する

      4.調査票を作成する

      5.データ収集を行う

      6.データ分析を行う

      7.結果の解釈と活用を行う

      市場調査には、Webアンケートツール、データ分析ツール、オンラインコミュニティなど、様々なツールが役立ちます。

      成功事例を参考に、市場調査を効果的に活用することで、新規事業の成功確率を高め、市場競争力を強化し、顧客満足度を向上させることができます。

      ぜひこの記事を参考に、今日から市場調査を始めてみてください!

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        この記事を書いた人

        川上サトシ

        合同会社ぎあはーと 代表

        Webマーケター。
        ヴァイオリニストとして活動していた20代の頃、Webマーケティングの重要性を痛感。骨董品のEC管理や食べログの営業を経て、Webコンサル会社のマーケティング担当となる。引っ越し企業のサイトをSEO施策により【半年で1万PVから20万PVまで成長させる】、上場アパレル企業の【売上を1年で3倍にする】など数多くの実績を残して会社設立。専門はSEOと広告運用。
        ルリニコクのヴァイオリニストとしても活動中。

        Webマーケティングに関するブログ記事の一覧

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