メルマガマーケティング担当者なら、誰もが頭を悩ませるのがメルマガのデザインではないでしょうか?
「もっとおしゃれなデザインにしたい!」そう思っている方も多いはず。
この記事では、2025年の最新トレンドを踏まえたメルマガデザインの基礎知識から応用、そしてデザイン事例までご紹介します。
HTMLメールの作り方、デザインツールの紹介など、すぐに実践できる内容が満載です。
この記事を読めば、メルマガデザインのスキルがアップすること間違いなし。
ぜひ最後まで読んで、明日からのメルマガ作成をレベルアップさせましょう!
ページコンテンツ
- 1 おしゃれなメルマガデザインの特徴
- 2 【2025年最新版】トレンドのWEBデザイン事例を参考にしよう!
- 3 トレンドのメルマガデザインをする際の注意点
- 4 トレンド以外のデザインを幅広く知る方法
- 5 デザインを参考にするときのコツ
- 6 HTMLでメルマガを作る方法
- 7 【事例で学ぶ】メルマガデザインの基礎10選
- 8 初心者でも大丈夫!すぐに使えるメルマガデザインツール
- 9 まとめ
- 10 コンビーズメールはシンプルで続けやすいメルマガ!
- 11 この記事のライター
- 12 この記事の監修
- 13 メルマガに関するブログ記事の一覧
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おしゃれなメルマガデザインの特徴
まずは、思わず参考にしたくなるようなオシャレなメルマガの特徴をまとめました。
実は良いデザインのメルマガには共通点があります。まずはそのポイントを抑えておきましょう。
HTML形式で作成されている
従来のテキストのみのメールとは違い、HTMLメールを使えばデザイン性の高いメールを作成することが可能です。
画像やリンクを豊富に使ったメールを作れるうえ、メール内リンクのクリック率や開封率も
測定できます。
現在はスマホの普及もあり、企業からのメルマガはHTMLメールが主流となっています。
スマホ・パソコンどちらにも対応している
メルマガのデザインにおいて、レスポンシブデザインはもはや必須と言えるでしょう。
レスポンシブデザインとは、閲覧するデバイスの画面サイズに合わせて、ページのレイアウトを自動的に最適化する技術のことです。
PCで閲覧する場合、大きな画面を活かして多くの情報を表示できますが、スマートフォンで同じレイアウトを表示すると、文字が小さすぎて読みにくくなってしまったり、画像がはみ出してレイアウトが崩れてしまうことがあります。
せっかく時間をかけて魅力的なメルマガを作成しても、スマートフォンで正しく表示されなければ、読者は内容を理解することができず、離脱してしまう可能性が高くなります。
最悪の場合、配信解除されてしまうことも考えられます。
例えば、画像のサイズを調整したり、複数カラムのレイアウトを1カラムに変更したりすることで、スマートフォンでも美しいレイアウトを実現できます。
レスポンシブデザインは、読者にわかりやすいメルマガを提供するだけでなく、メルマガのデザインを最大限伝えるために非常に重要な要素と言えるでしょう。
読みやすいのはデザインが優れているから
メルマガのデザインにおいて、読みやすさは最も重要な要素の一つです。
美しいデザインも大切ですが、読者がストレスなく内容を理解できる読みやすさがなければ、メルマガの効果は半減してしまいます。
「シンプルなデザインだけど読みやすい」メルマガと、「要素がたくさんありデザイン性が高いけど、内容が頭に入ってこない」メルマガを比べてみましょう。
多くの場合、前者の方が読者に好まれ、高い効果を得られるでしょう。
なぜなら、読みやすさと美しさは比例するからです。読みにくいメルマガは、読者にストレスを与え、内容への理解を妨げ、結果として低評価に繋がりやすくなります。
もちろん、おしゃれに感じるかどうかは人それぞれですが、読みやすさの基準は比較的共通しています。
文字の大きさ、行間、フォント、色使いなど、基本的な要素を適切に調整することで、誰でも読みやすく美しいメルマガを作成することができます。
【2025年最新版】トレンドのWEBデザイン事例を参考にしよう!
デザイン初心者が魅力的なメルマガを作成する第一歩として、まずは優れたWEBデザイン事例を参考に、真似て作ってみることが効果的です。
そこで今回は、2025年も引き続きトレンドとして注目されるであろうデザイン事例を、具体的にご紹介します。
※メルマガだけではなく、Webサイトのデザインも参考として掲載しています。
アナログ感・レトロ感が出るトレンドデザイン
近年、過去の流行を取り入れたリバイバルデザインが人気を集めています。
「アナログ感」や「レトロ感」のあるデザインは、懐かしさと新しさが調和し、幅広い世代に受け入れられやすいのが特徴です。
Y2Kデザイン
2000年頃のデジタル黎明期を彷彿とさせる、メタリックな色使いやビデオのノイズ効果などが特徴です。
Z世代を中心に人気が高く、WEBデザインだけでなく、ファッションや音楽など、さまざまな分野でトレンドとなっています。
そのため、Y2Kデザインのメルマガは、他のメルマガと差別化を図り、Z世代の読者にアプローチする有効な手段と言えるでしょう。
例えば、以下のようなY2Kデザインの要素をメルマガに取り入れることができます。
・メタリックなブルー、ピンク、グリーンなど、ビビッドな色使い ・ビデオのようなノイズの「グリッチ効果」ドットで表現する「ピクセルアート」など、アナログなエフェクト ・幾何学模様、グラデーションなど、サイバーな雰囲気のグラフィック |
・SHIEN
SHIENのメルマガより
2000年代初頭に流行したピクセルアートの要素をふんだんに取り入れたY2Kデザインを採用しています。 |
・MEIDEN
MEIDENのサイトより
Y2Kでは、1960年代から1970年代初頭にかけて大流行した「サイケデリック的要素」が再評価されて取り入れられています。 レトロフューチャーなY2Kデザインを採用しています。 |
レトロポップデザイン
昭和レトロやノスタルジックな雰囲気、アメリカンレトロ風など、どこか懐かしく温かい気持ちになるレトロな柄や色使いのデザインのことです。幾何学模様やパターンの背景が特徴です。
・ZOZOTOWN
ZOZOTOWNのメルマガより
ZOZOTOWNのメルマガでは、アナログ風の背景に赤色の差し色を加えることで、懐かしくあたたかみのあるデザインになっています。 |
・CHAI GLOBAL
CHAI GLOBALのサイトより
レトロポップの特徴である幾何学模様を使った、カラフルなサイトです。柔らかい色味で暖かい気持ちになります。 |
手書き風デザイン
あたたかみのある手書き風のフォントやイラストを使用することで、親しみやすさを演出できます。
・GUCCI
GUCCIのメルマガより
手書き風デザインは、細い線で表現することで、上品さとあたたかみのあるデザインにすることができます。 |
・キツネとレモン
キツネとレモンのサイトより
手書きのイラストで統一されたデザインは絵本のようで、親しみやすさと安心感を与えます。イラストを使ってストーリー仕立てにして、ブランドの魅力を伝えることに向いています。 動的なページなので、見ていて飽きない工夫が満載です! |
ブランドカラーをとりいれたデザイン
ブランドカラーを効果的に使用することで、メルマガに統一感を持たせ、ブランドイメージを強化することができます。
・任天堂
任天堂のメルマガより
ヘッダーに赤色とマリオのキャラクターを使用することで、一目でNintendoとわかるデザインにしています。 |
・ギリシャヨーグルト パルテノ
ギリシャヨーグルトパルテノのサイトより
ブランドカラーである青をメインビジュアルに大胆に使っています。ブランドカラーだけでなく、商品のヨーグルトのテクスチャを背景に使って、アピールを欠かさないデザインで印象に残りやすいです。 |
写真やイラストを効果的に使ったデザイン
高品質な写真やイラストは、メルマガの見栄えを格段に向上させます。
近年では、AIを活用することで、オリジナリティのある画像を簡単に生成することができるようになりました。
メルマガ全体に統一感を持たせるためには、写真やイラストの選択も重要です。
コントラストや明度を揃えたり、同じフィルターで加工したりすることで、簡単に統一感を出すことができます。
アートのような写真を使うことで、ブランドの世界観を表現し、読者の購買意欲を高めています。
・THE BODY SHOP
THE BODY SHOPのメルマガより
一目見ただけで惹かれる鮮やかで美しい画像をメインビジュアルにしています。商品がより魅力的に見える画像によって購買意欲が促進されて、続きを読みたくなります。 |
・有限会社マルヒロ
有限会社マルヒロのサイトより
商品を全て同じ配置・角度で撮影したものを並べることで、大きさ、形が異なる豊富なラインナップがあることを伝えています。統一感が生まれておしゃれな印象を受けます。 ちなみに、映りこんでいる商品のひとつひとつが、それぞれの販売ページに繋がっています! |
トレンドのメルマガデザインをする際の注意点
最新のトレンドを反映したメルマガデザインは、読者の目を引き、開封率やクリック率向上に役立ちます。
しかし、トレンドを追うあまり、注意すべき点もあります。
過度に流行を追いすぎて万人受けしないデザインになる
メルマガデザインにおいて、常に最新のトレンドを追いかけることは重要ですが、流行に左右されすぎると、特定の層にしか響かないデザインになってしまう可能性があります。
例えば、前述のY2KデザインはZ世代には効果的ですが、30代40代の読者には受け入れられない可能性もあります。
デザインの流行は移り変わりが激しいため、数年後には時代遅れになってしまうことも考えられます。
そのため、ターゲット層やブランドイメージを考慮し、長期的に見て効果的なデザインを採用することも選択のひとつです。
もしデザインを定期的に改修できるリソースがあるのであれば、トレンドを取り入れたデザインに挑戦してみるのも良いでしょう。
しかし、時間や予算、人材が限られている場合は、万人受けする普遍的なデザインをベースに、トレンド要素を部分的に取り入れることをおすすめします。
最新機能を取り入れすぎて操作性が悪くなる
HTMLメールでは、アニメーションなどの最新技術を駆使して、表現力豊かなメルマガを作成することができます。
しかし、最新機能を過剰に取り入れると、メルマガの読み込み速度が遅くなったり、読者が操作に迷ってしまったりする可能性があります。
そのため、最新機能はあくまでもユーザビリティを向上させるために活用し、過度な装飾は避けるようにしましょう。
例えば、アニメーションを使用する場合は、ファイルサイズを小さくしたり、読み込み速度を速くするための工夫を施したりする必要があります。
読者が直感的に操作できるように、わかりやすいUIを設計することが重要です。
HTMLの知識や技術力をアピールしたいという気持ちは分かりますが、読者にとって使いにくいメルマガになってしまっては本末転倒です。
常に読者目線に立ち、快適にメルマガを閲覧できるよう、デザインと機能のバランスを意識しましょう。
トレンド以外のデザインを幅広く知る方法
トレンドを追う以外にも、幅広い視点を持つには、さまざまなメルマガデザインを見て学んでいきましょう。
ここでは、優れたメルマガデザイン事例を収集できるWebサイトを紹介します。
デザインのイメージがあるならMAIL LIBRARY
・MAIL LIBRARY
ある程度イメージが固まっている場合におすすめなのが「MAIL LIBRARY」というサイトです。
このサイトでは、ファッション、食品、コスメなど、さまざまなジャンルのメルマガデザインを146件以上閲覧することができます。
カテゴリやタグ、色合いなど、さまざまな条件で検索できるため、目的のデザインを見つけやすいのも魅力です。
インスピレーションが欲しいならPinterest
画像や動画を中心とした情報収集に特化したSNS「Pinterest」も、メルマガデザインの参考資料探しに役立ちます。
「メルマガ」と検索すると、国内外のさまざまなメルマガデザイン事例が表示されるだけでなく、レイアウトのコツやWEBデザインも表示されるため、デザインのアイデアを広げることができます。
メルマガだけでなく、ウェブサイトやアイキャッチ画像のデザインなど、幅広い分野のデザイン事例を参考にしたい場合にもおすすめです。
グローバルに展開するならEmail-Gallery
・Email-Gallery
海外のメルマガデザイン事例を参考にしたい場合は、「Email-Gallery」がおすすめです。
世界中のさまざまな企業のメルマガデザインを閲覧できるため、グローバルな視点でデザインを考えることができます。
海外展開を視野に入れている場合は、ターゲットとなる国の文化やトレンドに合わせたメルマガデザインにすることが重要です。
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デザインを参考にするときのコツ
「デザインを参考にしたいけれど、どこに着目すれば良いのかわからない」という方もいるかもしれません。
そこで今回は、メルマガデザインの参考サイトを活用する際にチェックすべきポイントを紹介します。
ヘッダーをチェック!
メルマガのヘッダーは、読者が最初に目にする部分であり、メルマガ全体の印象を大きく左右する重要な要素です。
参考サイトでメルマガデザインを見る際は、以下の点に注目してみましょう。
・ロゴやキャッチコピーの配置 ・ロゴとキャッチコピーの大きさのバランス ・ヘッダー全体のデザイン(色使い、フォント、背景画像など) |
メイン画像をチェック!
メイン画像は、メルマガの主題を視覚的に伝える役割を担います。
どのような画像が使用されているのか、なぜその画像が選ばれているのか、などを分析することで、効果的な画像の選び方や使い方を学ぶことができます。
・使用されている画像の種類(商品単体、利用シーン、風景、イラストなど) ・画像のサイズ、配置、色調 ・画像から読み取れるメッセージ |
メルマガ全体の長さをチェック!
メルマガ全体の長さは、読者がメルマガを読む際に感じる負担に大きく影響します。
長すぎると最後まで読まれずに離脱されてしまう可能性が高く、短すぎると伝えたい情報が不足してしまう可能性があります。
参考サイトでは、さまざまな長さのメルマガデザインを見ることができるので、読者目線で読みやすい長さを探してみてください。
使用されている色数をチェック!
メルマガの色使いは、読者に与える印象を左右するだけでなく、読みやすさにも影響します。
参考サイトでメルマガデザインを見る際は、背景色や文字色など、全体で何色使われているのかに注目してみましょう。
一般的に、色数は少なめの方がまとまりのある印象になり、読みやすさも向上すると言われています。
見出しのデザインをチェック!
見出しは、メルマガの内容を理解しやすくするための重要な要素です。
参考サイトでは、さまざまなデザインの見出しを見ることができるので、フォント、サイズ、色使いなどを参考に、効果的な見出しのデザインを学びましょう。
ボタンのデザインをチェック!
参考サイトでは、さまざまなデザインのボタンを見ることができるので、配置、数、デザインなどを参考に、クリック率を高めるための工夫を学びましょう。
フッターをチェック!
フッターには、企業情報や配信停止リンクなどが配置されます。
参考サイトでは、さまざまなデザインのフッターを見ることができるので、必要な情報をわかりやすく掲載するためのレイアウトやデザインを参考にしましょう。
読者が配信元を確認しやすくすることで、メルマガと企業に対しての信頼度アップにつながります。
これらのポイントを意識して参考サイトを活用することで、より効果的なメルマガデザインを学ぶことができます。
HTMLでメルマガを作る方法
HTMLメールを作成するには、大きく分けて「イチから自分で作る」方法と「テンプレートを活用する」方法の2つがあります。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。
自分でイチからつくるメリット
HTMLやCSSの知識を活かして、自由度の高いメルマガを作成したい場合は、イチから自分で作る方法が適しています。
デザインの自由度が高い
文字の大きさや色、画像、レイアウトなど、細部までこだわったデザインを実現できます。
例えば、コーポレートカラーを忠実に再現したり、ブランドイメージに合わせたフォントを使用したり、webサイトと同じようなデザインでメルマガを作成したりすることが可能です。
表現力が高い
画像や動画、ボタンなどを自由に配置し、リッチなコンテンツで読者のエンゲージメントを高められます。
例えば、新商品の魅力を伝える動画を埋め込んだり、キャンペーンサイトへの導線を分かりやすくボタンで設置したり、読者の興味関心を惹きつける双方向コンテンツを盛り込んだりできます。
オリジナリティが高い
独自性の高い、印象的なメルマガを作成できます。
テンプレートでは表現できないような、個性的なデザインやレイアウトで、他の企業と差別化を図り、ブランドイメージを確立することができます。
自分でイチからつくるデメリット
自由度の高いデザインが作れる代わりに、専門知識が必要になったり、テンプレートを使用するよりも時間と労力がかかるデメリットがあります。
HTMLの知識が必要
HTMLやCSSのコーディングスキルが必要です。タグの構造や属性、CSSの記述方法など、Webサイト制作の基礎知識を理解している必要があります。
コーディングミスが起こる可能性がある
タイプミスや文法エラーなど、細心の注意が必要です。
1文字でも間違えると、メルマガが正しく表示されない可能性があります。
そのため、コーディングの際は、慎重に確認しながら作業を進める必要があります。
表示の互換性を考慮する必要がある
さまざまなメールソフトやデバイスで正しく表示されるよう、互換性を意識したコーディングが必要です。
Gmail、Outlook、Yahoo!メールなど、多くのメールソフトが存在し、それぞれHTMLの解釈が異なる場合があります。また、PC、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスで閲覧されることを考慮する必要があります。
時間と労力がかかる
デザイン、コーディング、テストなど、多くの時間と労力が必要です。メルマガのデザインからコーディング、テスト、配信まで、全ての工程を自分で行う必要があるため、完成までに時間がかかります。
テンプレートを活用するメリット
HTMLの知識がない、または時間がないという場合は、テンプレートを活用する方法がおすすめです。
時間と労力の節約
コーディングの必要がないため、短時間でメルマガを作成できます。
HTMLやCSSの知識がなくても、簡単にメルマガを作成できるため、Webマーケティング担当者以外の方でも、手軽にメルマガ配信を始められます。
デザインの統一感
同じテンプレートを使用することで、ブランドイメージを統一できます。
毎回異なるデザインでメルマガを作成するのではなく、テンプレートを活用することで、一貫したブランドイメージを維持できます。
モバイル対応
多くのテンプレートはレスポンシブデザインに対応しており、さまざまなデバイスで快適に閲覧できます。
PC、スマートフォン、タブレットなど、どのデバイスで閲覧しても、レイアウトが崩れることなく、快適に読めるように設計されています。
コスト削減
無料または低価格で利用できるテンプレートが多数あります。有料のテンプレートでも、HTMLをイチからコーディングするよりも、コストを抑えることができます。
テンプレートを活用するデメリット
簡単に早く作ることができる代わりに、オリジナリティが出せないことや自由度の低さがデメリットとして挙げられます。
オリジナリティが出せない
テンプレートのデザインに依存するため、独自性を出しにくい場合があります。多くの企業が同じテンプレートを使用している可能性があり、他のメルマガと差別化を図ることが難しい場合があります。
編集の自由度が低い
テンプレートによっては、編集できる範囲が制限されている場合があります。
例えば、ヘッダーやフッターのデザインを変更できない、画像のサイズが固定されているなど、自由度が低いテンプレートもあります。
【事例で学ぶ】メルマガデザインの基礎10選
読者に長く愛されるメルマガを作るためには、デザインの基礎をしっかりと押さえることが重要です。
ここでは、効果的なメルマガデザインの基礎を10個のポイントに分けて解説します。
任天堂のメルマガを参考事例としてみていきましょう。
解説画像の参照元:任天堂の配信メルマガより
1.ブランドロゴを適切に使用する
メルマガのヘッダーエリアには、必ずブランドロゴを配置しましょう。
ロゴを配置することで、読者にどこから届いたメルマガなのかを一目で認識させ、安心感を与えることができます。
ロゴの周囲には、なるべく他の要素を置かずに、適度な余白を持たせることで、ロゴに自然と視線が集まり、ブランドイメージを効果的にアピールできます。
2.目を惹くメインビジュアル
メインビジュアルは、メルマガの中で最も重要な要素の一つです。メルマガを開いた読者の目に最初に飛び込んでくるため、メルマガの第一印象を大きく左右します。
読者の目を引き、メルマガを読み進めてもらうため、魅力的な画像を使用しましょう。
メルマガで最も伝えたいことをシンプルかつ明確に表現することを意識します。
3.画像は適切なサイズと容量にする
画像は、文章だけでは伝えきれない情報を視覚的に表現し、読者の興味関心を高める効果があります。
画像のサイズや容量が大きいと、メルマガの読み込み速度が遅くなったり、配信エラーが発生する可能性があります。
Webサイトからダウンロードした画像をそのまま使用せず、メルマガ用にサイズや容量を最適化しましょう。
ただし、画像を正しく表示させるためには、以下の点に注意が必要です。
・画像表示されなかった場合に伝えることができないため、重要なテキスト情報は、できるだけ画像に埋め込まないようにする。 ・画像の代わりに表示されるテキスト(altタグ)を設定し、画像が表示されない場合でも内容がわかるようにする。 |
4.ターゲットに合わせた配色
メルマガの配色ルールは、与える印象を左右する重要な要素です。
基本として、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3色を決め、メルマガ全体で統一感を出すようにしましょう。
ベースカラー
メルマガの背景色など、最も広い面積を占める色
メインカラー
ブランドカラーなど、メルマガの基調となる色
アクセントカラー
ボタンなど、強調したい部分に使用する色
事例の場合は、ベースカラーが白、メインカラーが夏をイメージさせる青、アクセントカラーがブランドカラーの赤となっています。賑やかな印象を与えており、子供向けのメルマガとして効果的です。
色が与える印象とブランドイメージをおなじにしよう
色の与えるイメージを考えて、ブランドのイメージと近いものに決めましょう。
「冷静」「清潔感」「信頼感」「冷たい」 「エネルギー」「緊急性」「積極性」 など |
彩度や明度、色相によっても、印象を操れます
彩度とは、色の鮮やかさを表す指標です。彩度が高い色は鮮やかで、彩度が低い色はくすんだ色になります。
一方で明度とは、色の明るさを表す指標です。明度が高い色は明るく、明度が低い色は暗くなります。
また色相とは、色みのことを表しています。一般的にカラーサークルや色相環で表されています。
彩度と明度、色相を組み合わせることで、さまざまなイメージを表現することができます。
例えば、彩度と明度が高い色は、明るく元気な印象を与えます。反対に、彩度と明度が低い色は、落ち着いたシックな印象を与えます。
具体例は以下です。
・アウトレットのような、賑やかで活気のあるイメージ 黄色や赤など、彩度と明度が高く色相が離れた色を組み合わせることで、賑やかで活気のあるイメージを表現できます。スーパーのチラシや、ドン・キホーテのPOPなどが良い例です。 ・重厚で高級感のあるイメージ 茶色と黒など、彩度と明度が低く色相が近い色を組み合わせることで、重厚で高級感のあるイメージを表現できます。高級レストランのメニュー表や、高級ブランドのウェブサイトなどが良い例です。 |
このように、彩度と明度を調整することで、メルマガで表現したいイメージを効果的に伝えることができます。
色を増やす際の注意点
「もっと色を増やして、華やかにしたい!」
そう思う方もいるかもしれません。
確かに、色を効果的に使用することで、メルマガデザインはより魅力的になります。
しかし、色を使いすぎると、逆効果になってしまう可能性があります。
・バランスが崩れる 色が増えると、全体のバランスを取るのが難しくなり、まとまりのない印象になってしまう可能性があります。 ・読みにくくなる 色を使いすぎると、文字が読みにくくなり、読者の目に負担をかけてしまう可能性があります。 |
基本として、3色程度に色数を抑え、どうしても色を増やしたい場合は、メインカラーやアクセントカラーのバリエーションを増やすなど、工夫してみましょう。
色の組み合わせ方によって、メルマガの印象は大きく変わります。
ぜひ、彩度と明度を意識した色使いで、効果的なメルマガデザインを作成してみてください。
5.読みやすいフォントサイズと行間
メルマガは流し読みされることも多いため、フォントサイズや行間は読みやすさに大きく影響します。
フォントサイズ
見出しと本文でフォントサイズに差をつけ、わかりやすくする。
行間
広めの行間を設定することで、読みやすさを向上させる。
読者の年齢層に合わせて、フォントサイズを調整することも重要です。
高齢者の方と、20代の文字の見え方は違うので、シニア向けスマートフォンのフォントサイズや、各種アプリを参考に調整をしましょう。
6.適切なカラムの設計
カラムを並べることによって商品リストを作成することができます。
カラムの例に関しては、エンポリオアルマーニのメルマガを引用させていただきます。
カラムレイアウトは、メルマガの情報量やデザインによって適切なものを選びましょう。
1カラムレイアウト
情報量が少なく、画像を大きく見せたい場合に最適。
2カラムレイアウト
情報量と画像のバランスを取りたい場合に最適。
3カラムレイアウト
多くの情報を掲載したい場合に最適。
一般的に、3カラム以上になると情報が詰め込みすぎている印象になるため、やめたほうがいいでしょう。
7.伝えたいイメージに合わせて余白を調整する
余白(ホワイトスペース)を効果的に活用することで、メルマガに狙った印象を与えることができます。
・余白が狭い場合は、勢いのある賑やかなイメージ。 ・余白が広い場合は、洗練されて落ち着いたイメージ |
見出し、画像、テキストなどの要素間については、適切な余白を設けることで、読みやすさが向上し、重要な情報がより際立つため、余白を必ず取りましょう。
8.ボタンを作り込む
ボタン(CTAボタン)は、読者に具体的な行動を促すための重要な要素です。
ボタンのデザインは、わかりやすくクリックしやすいように設計しましょう。
ボタンのサイズや色、テキストなどを工夫することで、クリック率を高めることができます。
不便なデザインになっていないか、実際に見る端末で表示をしながら調整をするのも効果的です。
テスト機能がついていないデザインツールでは、画像をダウンロードして表示して確認しましょう。
9.フッターデザインまでこだわろう
フッターは、企業情報や配信停止リンクなどを掲載する、メルマガの信頼性を左右する重要な部分です。
フッターのデザインは、毎回統一することで、読者に安心感を与えましょう。
ソーシャルメディアへのリンクなど、読者とのコミュニケーションを促進するための要素を入れることも効果的です。
10.レスポンシブデザイン対応
スマートフォンでの利用者数が多い今、レスポンシブ対応は最優先に行うべきです。
レスポンシブデザインを採用するには、HTMLとCSSのプログラムについて多くの知識と手間が必要となります。
初心者の方は、メールテンプレートやメール配信システムを利用すれば、簡単にレスポンシブデザインのHTMLメールを作成することができます。
表示崩れが起こる場合もあるため、実機での表示テストは必ず行ってください。
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初心者でも大丈夫!すぐに使えるメルマガデザインツール
優れたメルマガデザインは、開封率やクリック率の向上に繋がり、メルマガマーケティングの効果を高めます。
しかし、「デザインソフトを使いこなす自信がない…」という方もいるかもしれません。
そんな方でも安心してください!
近年では、初心者でも簡単にプロ並みのデザインを作成できるツールが数多く登場しています。
今回は、その中でも初心者向けの「Canva」と「Adobe Express」をご紹介します。
Canva
Canvaサイトより
Canvaは、直感的な操作性と豊富なテンプレートで、初心者でも簡単にデザインを作成できるツールです。
ドラッグ&ドロップで要素を配置したり、テキストや画像を編集したりと、操作方法も非常にシンプルです。
Canvaには、メルマガデザインに使えるテンプレートが豊富に用意されています。
これらのテンプレートをベースに、テキストや画像を差し替えるだけで、あっという間にプロ並みのメルマガデザインを作成できます。
さらに、CanvaにはAIによる画像生成や背景除去などの機能も搭載されています。
これらの機能を活用すれば、さらに効率的に、高品質なメルマガデザインを作成することができます。
Canvaで作成したデザインは、HTML形式の埋め込みコードとして出力することができます。
HTML形式の埋め込みコードとして出力する手順
作成したデザインデータの、右上の「共有」から「埋め込む」をクリック。
出力したコードをメルマガ配信システムに貼り付けるだけで、簡単にHTMLメールを作成できます。
Adobe Express
Adobe Expressは、Adobe Creative Cloudで有名なAdobeが提供するデザインツールです。
Canvaと同様に、豊富なテンプレートとAI機能が搭載されており、初心者でも簡単に美しいデザインを作成できます。
Adobe Expressの特徴は、洗練されたデザインのテンプレートが多いことです。
そのため、ブランドイメージを重視する企業や、スタイリッシュなメルマガを作成したい場合に最適です。
Adobe Expressは、単なるデザインツールとしてだけでなく、写真編集や動画編集にも活用できます。
そのため、メルマガだけでなく、ウェブサイトやSNSのコンテンツ作成にも役立ちます。
CanvaとAdobe Expressはどちらも無料版があります。
まずは無料版を試してみて、それぞれのツールの特徴を理解した上で、自分に合った方を選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、2025年の最新トレンドを踏まえたメルマガデザインについて事例を見ながら解説していきました。気になるデザインはありましたか?
そして、デザインを考える際に役立つ、おしゃれなメルマガデザインの特徴を踏まえ、デザインからの学び方やメルマガデザインのコツ、そして注意点を紹介しました。
さらに、HTMLメールの作り方、デザインツールの紹介など、すぐに実践できる内容もお伝えしました。さっそく今回の内容を魅力的なメルマガ作りにぜひ活かしてみてください!
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この記事のライター
宇都宮凛奈
ライターとしてまだまだ成長中。いろんなデザインを見るのが好き。空と海の写真を撮るのが趣味。