メルマガを配信しているのに売り上げや問い合わせ件数などが増えない!
そんなお悩みを抱えていませんか?
そんなとき、まずは根本的な部分として「開封率」をチェックしてみましょう。
メルマガの開封率が低いということは、内容の閲覧も少ないということになります。
つまりは、この開封率を上げることができれば、必然的に内容の閲覧も増やすことができ、売上や申し込みなどのコンバージョン数を増やせる可能性があるということです。
そこで今回は開封率の概要説明、開封率を高めるための施策などについて解説します。
ページコンテンツ
売上に悩んだときはまず開封率をチェック!
効果測定のひとつである「開封率」をチェックすると、売上や申し込みなどのコンバージョンにつなげるための施策が見えてきます。
メルマガの開封率とは何か?
メルマガの開封率とは、メール配信された有効なメルマガが、どれだけの確立で開封されたのかを数値化したものです。
開封率は以下の計算方法で出すことができます。
メール開封数÷有効配信数×100=開封率(%) |
メルマガの開封率をはかるには、仕組みとして「HTML形式のメルマガを作成する」「効果測定の実施」という2つの条件を満たさなければいけません。
HTML形式でないと計測できない!
開封率をはかるためには、HTML形式でメルマガを作成しないといけません。テキストメールでは計測ができないので注意してください。
htmlにパラメータ(コード)が入った透明で小さい画像のようなものを埋め込むことで、計測をする仕組みになっています。
ユーザーがメルマガを開封するとパラメータ付きの画像が表示され、この表示回数が開封された件数となるのです。
メルマガの開封率の確認のやり方は主に2つある
『メルマガの開封率とは何か?』で紹介したとおり、メルマガの開封率をはかるためには「効果測定の実施」が必要となります。
効果測定を行う方法は
①メール配信システム内にある効果測定の機能を使い計測 ②Google Analytics 4(GA4)を使用して計測 |
と、主にふたつあります。
①メール配信システム内にある効果測定の機能を使う
GA4を使って開封率を計測する場合は、あらゆるプロセスを踏む必要もあれば、解析ツールに対しての深い知識がないとできません。
昨今では、メール配信システムを提供する各企業では、専門的な知識は不要で、誰でも簡単に開封率を計測する機能を搭載しています。
②Google Analytics 4(GA4)を使用
契約しているメール配信システム内に、開封率を計測する機能がない場合は、GA4を設定してはかることができます。
簡単な流れを解説すると
1.メールにUTMパラメータを追加 2.GA4でイベントトラッキングを設定 3.メール配信ツール側での開封トラッキング 4. GA4で開封後の行動をトラッキング 5.カスタムレポートの作成 |
といった手順を踏むことで、開封率の計測が可能となります。
メルマガの開封率を計測することで分かることは
メルマガの開封率をはかることで分かるのは、実際にメール配信したメルマガに記載した件名(タイトル)が効果的だったかや、メール配信した曜日や時間帯が適切だったかを確認することができます。
この2つの効果を確認して問題点の改善を繰り返すことで、開封率を高めることができ、最終的な目標であるコンバージョン数の増加につなげることができます。
業種別、メルマガの開封率の目安
開封率について、どのくらいの数字を目指せばいいのか気になるところだと思います。
そこで次は、各業界別に開封率の平均値についてご紹介します。
※開封率はコンビーズ独自調べで、各業種の平均値は小数点以下を切り捨て、おおよその概算を出しています。
※あくまで目安であり、平均値は世間の流れや変化によって変わります。
業種別の開封率の平均値 | |
業種別 | 平均的な開封率 |
農業・食品関係 | 23%~24% |
小売 | 12%~19% |
外食 | 約20% |
教育 | 21%~23% |
旅行・交通 | 約20% |
医療・ヘルスケア | 約21% |
金融 | 20%~21% |
製造業 | 約20% |
建設系 | 約22% |
不動産 | 約19% |
美容 | 16%~17% |
保険 | 約21% |
コンサルティング | 19%~20% |
ディスカウント・クーポン | 約15% |
スポーツ | 23%~24% |
芸術系 | 約26% |
メディア | 18%~21% |
通信 | 約20% |
マーケティング・広告 | 約17% |
SNS・オンラインコミュニティ | 約21% |
ソフトウェア・Webアプリ | 17%~21% |
趣味 | 約28% |
メルマガの開封率を上げる方法
メルマガの開封率を高めるには、メルマガの件名を工夫する、プリヘッダーを工夫する、差出人名を工夫するといった方法があります。
メルマガの件名で興味を引かせる
ユーザーがメーラー(OutlookやGmailなど)に届いたメールを確認する際、最初に目に入ってくるのが「件名」です。
開封率を高めるためにも、件名を魅力があるもの、インパクトを与えることができるものとして工夫する必要があります。
ユーザーは毎日メーラーにたくさんのメールが届くため、自身に必要なメールのみを開封する傾向があるからです。
実際にメーラーにおける一覧に表示されるタイトルの文字数は20文字程度です。また人が瞬間的に認識できる文字数は13文字~15文字といわれています。
よって件名を作る際の文字数などの目安としては、約20文字程度におさめ、冒頭部分の10文字~15文字には必ず知っておいてほしい情報を書くといいでしょう。
プリヘッダーやプッシュ通知で重要な情報を知らせる
プリヘッダーとは、メーラーを開いたときに出てくる、メール一覧の件名の次に表示される文章部分のことで、本文の一部が見えるようになります。
また、スマートフォンなどにはプッシュ通知が備わっており、差出人名と本文の一部を表示してメールが届いたことをユーザーに知らせてくれます。
必ず知っておいてほしい情報を本文の冒頭部分に掲載しておけば、プリヘッダーやプッシュ通知に一部表示されるため、ユーザーにどんな内容かを伝えやすくなるので、開封してもらえる可能性が高まります。
プリヘッダーを活用した訴求方法
ユーザーが使用するメーラーによって、表示される文字数はさまざまです。
例としてGmailの場合は件名が20文字、プリヘッダー部分は35文字まで表示させることができます。
プッシュ通知を活用した訴求方法
プッシュ通知の場合も、ユーザーが使用するスマートフォンによって表示される文字数はさまざまです。
例としてGoogle Pixelの場合は、プッシュ通知が届いた際に最初に表示されるのは18文字の件名のみですが、プッシュ通知を下へスワイプすると最大200文字までの本文が表示されます。
どこからのメルマガか分かるように差出人名を工夫
どこから来たかメルマガかすぐに分かるように、差出人名を明確にしておくと、その分かりやすさから開封してくれる可能性が高まります。
たとえばBtoC向けであれば、差出人名を「社名」や「取り扱っている商品のブランド名」などにしたほうが、ユーザーはどこから来たメルマガかを一目で理解できるので開封がしやすくなります。
BtoB向けなどのビジネスメールの場合は、差出人名を「社名」や「社名と部署名」のほか「社名と個人名」にしておくのもおすすめです。
メルマガの配信に適した曜日や時間帯を把握する
ユーザーがメルマガを開封してくれる可能性が高い曜日や時間帯を見定めることも大切です。
働いている方や、主婦(主夫)、学生など、ユーザーの行動パターンによってメルマガを見る曜日や時間帯は異なるからです。
これらを把握し、適した曜日や時間帯にメルマガを送ることで、開封率を高めることができます。
配信に適した曜日の例
曜日も時間帯もユーザーそれぞれの属性によって変わるところですが、いずれにしても休日よりも平日のほうがメールチェックをする可能性が高いといわれています。
またMailChimpのデータによれば、メール開封率が一番高い曜日は木曜日という結果も出ています。
参考:https://product-senses.mazrica.com/senseslab/sales/outbound-sales-statistics
チェックする余裕がある時間帯を考えてみる
主に、メルマガを見る時間帯は、以下のようにいわれています。
・通勤通学の時間帯=7時~9時ごろ ・早朝の作業がいったん落ち着く時間帯=10時~11時ごろ ・昼食時間や戻って来るころの時間帯=12時~15時ごろ ・帰宅の時間帯=18時~21時ごろ ・就寝前の一息つく時間帯=21時~23時ごろ |
仕事前のチェック時間や手がすくであろう時間帯を目指してメール配信すると、開封してくれる可能性が高まります。
MailChimpのデータによれば、メール開封率が一番高い時間帯は午前10時という結果も出ています。
参考:https://product-senses.mazrica.com/senseslab/sales/outbound-sales-statistics
ユーザー属性からみた適切な時間帯
ユーザーの立場を簡単にサラリーマンなどの働いている人、主婦(主夫)、学生と分類すると、よりメルマガを見る時間帯を分析することができます。
働いている人の場合
サラリーマンや自営業など、お仕事をしている人の場合はメルマガを開封する可能性が高い時間帯は、出勤をしている朝7~8時ごろやランチタイムの12時台、就寝前の21~22時台というデータがあります。
ただし近年ではリモートワークをする方も増えているため、ターゲットの職種によってもまた変わってきます。
主婦(主夫)の場合
主婦(主夫)の場合、家事などがひと段落つく時間帯だと予想される13〜15時にメルマガを開封する可能性が高いといわれています。夜間は就寝準備などで忙しいので、あまり向いていないでしょう。
学生の場合
学生の場合、学業とアルバイトをしている方なら夕方ごろに仕事をしている恐れがあるので、夜間の21時ごろにメルマガを開封する可能性があるといわれています。
参考:https://blastmail.jp/blog/mailmagazine/best-deliverytime-email-magazine#i-4
バウンスメールにならないよう配信リストを整理
無効となっているメールアドレスにメルマガをメール配信すると、バウンスメール(メールが送れなかったことを通知するメールのこと)が送られてきます。
無効なメールアドレスへのメルマガのメール配信が増加してしまうと、正確な開封率を調べることができないだけでなく、正当なメルマガにもかかわらず迷惑メール扱いになってしまう可能性があります。
こうしたリスクを回避するためにも、定期的に無効となっているメールアドレスを配信リストから削除し、整理することをおすすめします。
バウンスメールが増加すると発生するリスクは、以下のとおりです。
メール配信を行う側の評価が下がる
無効となっているメールアドレスにメルマガを送り続けていると、IPレピュテーションが下がる可能性があります。
IPレピュテーションとは、配信元のIPアドレスをもとに評価している仕組みで、送られたメールが迷惑メールかどうかを判定するときに使用されます。
評価が下がっている状態でメール配信を実施していると、悪徳業者と誤解される恐れがあり、最終的には迷惑メール扱いになる可能性が高まります。
ブラックリストに登録される恐れがある
無効となっているメールアドレスに何回もメール配信を行っていると、自社のIPアドレスやドメインがブラックリスト(インターネットプロバイダ独自のリスト、NPOが管理するものなど)に登録される恐れがあります。
ブラックリストに登録されると、メールの到達率が低下してしまいます。
メール配信システムの利用料金が上がる
メール配信システムを使っている場合、契約状況によってはメール配信した通数、アドレス数に合わせて利用料金がかかる場合があります。
無効となったメールアドレスに対してメール配信を行っても、課金対象として数えられることが多いため、無駄に費用が増えてしまう恐れがあります。
正しい効果測定ができない
配信リスト内に無効となったメールアドレスが増加してしまうと、効率的な効果測定を実施できません。
有効なメールアドレス100件にメルマガをメール配信し、40人が開封すれば、開封率は本来40%です。
しかし配信先のアドレスに無効となったメールアドレスが20件含まれていた場合、その本当の開封率は50%となります。このように正しく配信できた母数によって、開封率の表示は変わってしまうのです。
このような状態で効果測定を行っていると、自分で計算をする必要がでてきて、結果分析やマーケティングの効率が悪くなってしまいます。
まとめ
本記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
開封率を高めることができれば、必然的にユーザーはメルマガの内容を読んでくれていることが分かります。
開封率が高いということは、その分コンバージョン数として設定した、売り上げや問い合わせ件数などの増加につなげることができるため、開封率を意識したメルマガの作成もとても大切です。
メルマガを介してコンバージョン数が増加しないとお悩みの方は、ぜひ、本記事で紹介した施策を試してみてくださいね!
コンビーズメールはシンプルで続けやすいメルマガ!
弊社のメルマガサービス「コンビーズメール」は、初心者でも始めやすく、続けやすいことが強みです。一番の強みは他社にないシンプルさ。はじめてのメルマガに挑戦する方にぜひオススメのツールです!
・使い方がとにかくシンプル! ・分析も必要最小限なので混乱しない! ・月額4,400円〜でリーズナブル! |
ぜひこの機会に、始めの一歩を踏み出しましょう!